Webサービス・Webサイト開発の歴史から紐解く食文化 番外編① ~開発体制の強化~

こんにちは。社長室兼システム部の山城です。

7月から約3ヶ月かけて「Webサービス・Webサイト開発の歴史から紐解く食文化」の執筆をしてきました。その第8話で、新型コロナ以降収益が一気に上がった話をしたのですが、開発体制もその前後で一気に変わりました。

2020年までの体制

  • 開発リーダー兼プログラマー Kenji氏
  • インフラエンジニア Nori氏
  • システム運用・監視 Morishita氏

大きな案件のタイミングでプログラマーやテスターを追加することはあったものの、基本的にはこの3名で開発・運用をしてきました。そのため、日々の細かい課題に迅速に対応できない、とか、品質が安定せず本番リリース後にバグが発覚する、などの課題が日常的にありました。また、彼らは拠点がアメリカなので、深夜作業をすることなく日本の夜のうちシステム変更が行えるメリットがある反面、日本の稼働時間と合わないためコミュニケーションが日付をまたぐデメリットもありました。特に、私が食文化の標準時間の10時出社で働いていた時は、メールレスは1日1回で終了で返信は翌日に、という進め方の非効率もありました。(メールレスについては2014年に第一子出産後、私が朝型人間にシフトしたため解決しました。)

2021年以降の体制

  • 開発統括 Kenji氏
  • インフラエンジニア Nori氏
  • システム運用・監視 Morishita氏
  • プログラマー Hikaru氏
  • プログラマー Yoshida氏
  • テスター Matsumiya氏

コロナ過で売上が上がったタイミングで、投資の意味も込めて開発体制の強化を図りました。採用には、会社HPやKenji氏のブログで告知、Indeedの有料広告等を活用し、30名弱の多くの応募がありました。プログラム課題や面談の結果、追加で3名の日本在住のメンバーを追加することができました。これまでほぼ1人で開発をしてきたKenji氏はマネジメントがメインになりました。

人を増やしたことによりまず実感した効果は品質です。コードレビューをし、定常的に開発担当者以外の人がテストを実施する体制にしたことによりリリース後のバグが圧倒的に減りました。リリース後バグで業務ができずに業務時間外のKenji氏に緊急対応をお願いすることも減りました。アメリカの非稼働時間にもコミュニケーションが取れるようになったので、日中に出てきた仕様に関する確認やトラブル時の簡単な調査などはリアルタイムで解決するようになりました。

また、当たり前ですがこなせる案件の量が増えました。これまでは、システムの継続に影響があるバグが最優先、次いで、ユーザー満足度に影響があるもの、売上への効果が大きいもの、となるので、優先度の低い細かい課題はどうしてもたまりがちでした。例えば、カスタマーサポート担当が使う注文管理画面のUI改善や、商品担当者が使用する商品管理画面のコピー機能などは、「あったらいいよね、でも、なくても今できているよね、ちょっとめんどくさいかもしれないけど頑張って」となり、永遠にたまっていく一方でした。

しかし、増員により、様々な案件を効率並行に進められるようになり、優先度の低い細かい課題もさばけるようになりました。オペレーション面のストレス軽減、細かい積み上げによるコスト改善効果があっただけでなく、現場の担当者レベルで改善要望が出るようになり、システム改善で生産性を高めるという意識改善にもつながりました。

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