穴子、タコ、入梅いわし、くじらで一品ずつ

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡っています。連載コラム「タガの豊洲市場日記」も、是非ご覧ください!

6月ももう終わり、今月は父の日がありましたね。父の日当日は都合が合わなかったのですが、先週末にちょこちょこっと料理を振舞いました。タイミングが合い母も、と久しぶりに集まることができました。

目次

    煮穴子

    今年の父の日にあてて、長崎県対馬で獲れた「穴子」の活〆(開き)を販売しました。ただいま丑の日に向けても販売準備を進めています。調べてコンテンツを整理しているなかで、まず自分やってみないと。と思っていました。ちょうど良い機会だと、販売した規格と同じく天然穴子の開きを購入し、煮穴子に挑戦しました。

    ▲対馬の穴子の販売企画についてはこちらでも呟いています。
    長崎県対馬産 活〆穴子

    煮穴子を作る際、最も大切なのがぬめりをしっかり取り除くことです。塩で揉んで滑りと臭みをとる方法もありますが、今回は湯引きで表面の滑りをとる方法をとりました。

    まず、皮を上にして穴子を並べ、直接熱湯をかけます。湯引きすることで表面のぬめりが白く浮き出ますので、包丁をあててこそげ取ります。


    十分すぎる程にぬめりを取ったら、水の中でさっと洗えば完了。煮ていきます。

    今回はフライパンで煮ました。水と調味料は酒、みりん、醤油、砂糖。灰汁は随時取り除き、落し蓋をして煮ます。
    煮汁ごと冷ましたら完成です。

    煮穴子には山葵を添えて

    タコとアボカドのガリシア風

    先日のコラムでも取り上げましたが、半夏生も近いということで、タコの脚を使った料理を一品作りました。

    タコのガリシア風といえば、タパスの定番のつまみですよね。そこにアボカドをプラス。すぐ完成するおつまみです。仕上げのパプリカパウダーがふわりと香って気分があがります。

    ▲半夏生についてはこちらで話しています。

    入梅いわしのマリネ

    千葉県銚子水揚げのいわしです。店頭で目が合って買わずにはいられなかった。この時期に水揚げされる真いわしは「入梅いわし」と呼ばれ、産卵前で丸々と太り、脂が乗っていて最高においしいですよね。
    そんな入梅いわしはさっぱりとマリネにしました。

    ここ数日の蒸し暑さに、本当にこういうのがおいしいな、と思います。冷えた白ワインとか、必須かも。

    くじらユッケ

    ニタリクジラも父の日にあてて企画、販売しました。
    父や母は普段あえて食べることがないであろうと思い、用意してみました。自家製のタレと絡めて、卵黄と絡めて、簡単でおいしいです。バレニンパワー注入。

    滝本さんのホワイトアスパラガス

    滝本さんのホワイトアスパラガスはシンプルに茹でて、なんちゃってオランデーズソースをかけていただきました。

    その他のメニュー:生しらすのブルスケッタ、レチャルラック

    カッテージチーズを塗ったバケッドに、予め塩やにんにくを和えた生しらすをのせたブルスケッタ。お肉はレチャル。レアに仕上げるためにアロゼ戦法を取りました。アスパラガスの茹で汁でリゾットを作ろうと思ってましたが、まんぷくで断念。

    両親も楽しんでくれた様子で、よかった~。私も勉強になる、楽しい時間でした。

    今後も料理をしては、連載コラム「タガの豊洲市場日記」でも小出ししていきます!