49.3キロの巨大カンパチの楽しみ方

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡っています。連載コラム「タガの豊洲市場日記」も、是非ご覧ください!

目次

    先日ご紹介した、魚体49.3kg・天然・延縄漁の「カンパチ」を色々な料理法で楽しみました。ちょっと日にちが空いてしまいましたが、ぜひご覧ください。

    ▲読んでない方は、まずはこちらを!

    楽しみ方1:カルパッチョ

    巨大カンパチのカルパッチョ

    このカンパチ、水揚げから約2週間氷詰めして熟成しているので、脂がよく、よく、回っており、見た目はともかく、口に入れた瞬間のなめらかさというのだろうか、舌触りがカンパチではありません。
    以前の投稿にチラリ登場したのですが、まずはカルパッチョでいただきました。レモンやイタリアンパセリをたっぷりかけるとバランスよく、一層おいしくいただけました。

    楽しみ方2:照り焼き

    巨大カンパチの照焼

    脂乗り抜群なこのカンパチを料理するとき、真っ先にやろうと思ったのは照り焼きです。加熱しすぎには注意、パサついてしまいます。艶がありしっとりふっくらとしたカンパチの照焼は冷めてもおいしかったです。

    楽しみ方3:粕漬け

    巨大カンパチの粕漬け
    良い感じ

    脂乗りの良い身と酒粕の風味が相まって期待通り、それ以上の仕上がりになりました。焦がさぬよう、グリルで焼きましたが、ジューシーかつ上品な仕上がりに。今回試した中で一番好みかもしれません。

    粕漬けにする際、残った粕床は粕汁にしました。具材は舞茸と蕪。やさしさに溢れた味わいです。写真は作っている最中で色味がありませんが。

    残り粕床で汁物

    楽しみ方4:あら煮

    巨大カンパチのあら煮

    別途、こちらは分けていただいたあらを煮つけにしました。案の定、脂が凄いですが、下処理(霜降り)することで臭みを消すだけでなく、脂も程よくなり、おいしい煮付けができました。


    4品堪能しましたが、用いたのはたった1切半程とあらのみ。工夫して、ちょっとずつ、色々な味わいを体感できました。

    ▲これが一切れ

    流石、49.3kgのカンパチはただものではないな。