タガの豊洲市場日記:ボラ子、ボラへそ、金時草 他

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。

目次

    11月9日(木)今朝の豊洲市場

    ボラ子

    ボラ子

    日本三大珍味のひとつ、カラスミの原料となるボラの卵巣「ボラ子」です。秋に充実します。写真は兵庫県産、この地域は本日が初入荷。
    豊洲市場では10月末あたりから見かけていましたが、高価で上物が少なくヒーヒーな状況でした。が、ようやく落ち着いたかな。

    塩漬けして乾燥させることでカラスミとなります。ちなみに食文化スタッフはかなりの確率で自家製します。わたしも昨年作りましたし、今年も自家製予定です。
    干し上がりの重量は6割ほどでしょうか。気持ちレアに、しっかり干しあげる、好みの仕上げ方にもよりますが。
    スライスして酒肴はもちろん、軽くオーブンで焼いて、ふりかけ状にしてパスタも最高ですよ。

    ボラへそ

    ボラへそ

    一見何かわからない。ボラ子の隣にいた「ボラへそ」は、正確にはおへそではなく、幽門という胃袋の後ろにある部位。人間で例えると十二指腸に繋がる胃の一部で、鷄でいうと砂肝です。形から「そろばんの珠」とも呼ばれます。

    味わいもまさに砂肝らしいです。シャリシャリしていてクセは無し。鮮度がいいものは刺身でいけちゃいます。
    そのほか、焼物や唐揚げに。さっと塩湯通ししてからガーリックバターで炒めてもおいしそうですね。

    タラ(雄)

    タラ(雄)

    冬らしいラインナップが続きますね~。こちらは雄のタラ。市場では「オスダラ」と表現されることも。

    こちらは船上活〆で鮮度抜群。白子もモリモリ入っていそうです。

    金時草

    金時草

    「金時草」は加賀野菜としての呼び名。標準和名は「水前寺菜」です。

    色から伝わるように、ポリフェノーたっぷり。GABAやベータカロテンも。栄養価高いみたいです。
    湯がくとちょっとぬめりがあり、紫色の色素が綺麗に出ます。
    お浸し、酢の物、天ぷらのほか、色素を生かしてデザートに使われることもあります。

    タガのひとり言「今年度のこみつ 初荷!」

    本日、こみつが初荷を迎えました。事務所にて早速蜜入り確認&試食をしました。
    多少個体差があれど、こみつらしい蜜入りを確認できました!