豊洲市場ドットコム、メロン担当の八尾昌輝です。
6月は関東圏のメロンが最盛期に入ります。
中でも千葉県の飯岡は「タカミメロン」の名産地として知られています。
ギフトにも扱われるブランドの中でも、ひと際高い品質を誇るのが向後さんのメロンです。

滑らかな食感と、深い甘み…
果汁もあふれる美味なメロンを取材してきました。

こちらが向後一洋(こうごかずひろ)さん。
元は農協に所属し、メロン部会長などを歴任したメロン一筋の方です。
今では自らのメロン栽培を極めるために独自の栽培と販売を行っています。

周りに遮るものの無い、広々とした圃場。
太陽をたっぷりと浴びる素晴らしい環境です。
土壌は砂交じりの赤土で、水はけと栄養のバランスに優れています。
さらに、向後さんは「熟度」にこだわります。
長く畑にならしておくことで味わいを高めるとともに、
果肉の質や果汁量・香りまで高めていきます。
ならせばならすほどおいしく、上質に仕上がりますが
一定の熟度を超えると品質は落ちてしまします。
「メロン農家は一子相伝でないと難しいですね。」
と語ります。

日々メロンと向き合い、収穫適期を見逃さない事。
非常にシンプルなことですが、美味しさの秘密はそれに尽きます。
そんな向後さんでも2022年は大変でした。
本来は1.8kgくらいの5Lサイズを目指して育てているところ、
今年は春先の低温の影響で2Lサイズが増えてしまったそうです。
美味しさは自信があっても、ギフトを一番の目標に作っているので
この大きさはなかなか販売先が見つかりません。
「メロン栽培を始めて一番悪い年になっている…」
そう話します。

そんな年だから、より熟度にこだわります。
例年であれば開花から60日ほどをかけて熟成させる向後さん。
これでも地域では長い方ですが、
今年はメロンの様子を見て、さらに1週間近く時間をかけています。
今はまだまだ積算温度が足りないですが、
7月に入り気温が上がると一気に食べ頃が来てしまいます。
一玉一玉見極めて、美味しい時期に収穫し、
自らの手や価値を認めてくれる販売先へ卸していく…
とても手間暇のかかることですが、
食べる人を満足させるために手の届く範囲内の生産を心掛けて、こだわりの美味しさを作り続けています。
今年は当店も本格的に販売に参加して、
向後さんの美味しいメロンを、美味しいときにお届けしたいと思っています。

2021年は極少量販売をした向後さんのメロン。
本来、向後さんの直売場や道の駅など限られたお店でしか取り扱われていない
こだわりの美味しいメロン
もうすぐ登場します。
皆様是非ご注目ください。
文 :八尾昌輝
撮影:西川純平