食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。
8月3日(木)今朝の豊洲市場
飛騨のあばれ鮎
飛騨奥地の宮川下流域で水揚げされた鮎を発見。「飛騨のあばれ鮎」という名でブランド化され、都内の高級料亭などに渡ります。
飛騨は緑豊かで93%が森林!なかでも宮川地域は広葉樹が約70%と多いのが特徴です。広葉樹は地中深くに根を張って地中の栄養素を吸収し、ミネラル豊富な水が川へ流れます。
その中で伸び伸びと育つ「あばれ鮎」は、身が太り香り高く、旨味と脂が凝縮していると言います。
そんな鮎は塩焼きで、余す事なくがぶりといきたいですよね。他にも、天ぷら、アヒージョやアクアパッツァといった料理にも相性は抜群です。
鹿島灘はまぐり
本日は、160g以上と一際大きいサイズの「鹿島灘はまぐり」が三清に並んでいました。前回紹介したのは、140~160g(それでも大きい)でしたので、私が見る中では過去一大きいです!
天ぷらにしたらおいしいだろうな。
メジナ
年間を通して頻繁に見かける「メジナ」は日本各地の磯に生息しています。
漢字では「眼近魚(目近魚)」と書きます。眼の位置が他の魚に比べて近いからだそうです。本まぐろの若魚を“メジ”と呼ぶのも同じ意味合いです。また、各地の生息するため、多様な地方名を持っています。
グレ、クマダイ、クロイオ、クロダイ、クロヤ、クロベ、クロアイ、クチブト、クシロ、タカイオ、タコ等々
大まかには関東でメジナ、関西でグレ、九州ではクロが通称です。
夏は比較的臭みを持つものも多く、ムニエルやフライがおいしく食べれそうです。
ドラゴンフルーツ
青果棟では、フレッシュな「ドラゴンフルーツ」を発見~!断面の色からしても元気をもらえますよね。
タガのひとり言「モンサンミッシェル湾のムール貝」
世界文化遺産に登録されているモンサンミッシェル湾で養殖された、AOC認定の「ムール貝」をはじめて食べました。実はフランスにおいて「ムール貝」は定番の季節の味なのですよね。
モンサンミッシェル湾のムール貝はフランス最大の大潮の潮流と豊かな栄養分に恵まれた環境で成長します。日本で馴染のあるムール貝とは違い殻は小さめですが、身はふっくらとしています。
そして左の画像から見て取れるでしょうか。殻が若干、青く紫がかっており美しいです。ふと、“青い宝石”海老の最高峰とも言われる「ブルーオマール(オマールブルー)」を連想させます。
フランスをはじめ、スコットランドまたはアイルランドを含む大西洋北東に生息する海老。殻はターコイズブルーのような青みを帯びた黒色で、ところどころに斑点があるのが特徴です。
フランスではムール貝を白ワイン蒸しにしたものをバケツいっぱいに食べるようです。それもひとりバケツ1杯!そういえば昔、テレビでその光景を見た記憶があります(^◇^)
お家では活の「ムール貝」と、にんにく、タイムで白ワイン蒸しにしました。ムール貝の旨味と相まった出汁はバゲットにも合う合う。これはパスタにしても良いですね。こりゃバケツ1杯食べれるおいしさだ。