タガの豊洲市場日記:モクズガニ(オス)、ボラ子、芽かぶ 他

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。

目次

    10月13日(金)今朝の豊洲市場

    モクズガニ(オス)

    モクズガニ(オス)

    「モクズガニ」のオスです。5kg入りのネットに入って豊洲市場に入荷します。1杯あたりは大体250g程度でしょうか。
    川に棲む「モクズガニ」、今回入荷していたのは北海道江別の石狩川で獲れたものです。

    画像ではわかりにくいですが、ハサミにはもじゃもじゃと毛がはえています。英語では「Mitten crab」直訳すると手袋蟹です。たしかに、手袋を付けているよう。そう思うとかわいいですね。

    と、思ってはなりません。ハサミの力はちゃんと強いですし、この子たちは元気(狂暴)です。
    ただ、だからこそ(?)実はぎゅっと入っていて味も抜群。みそもとってもおいしいんです。“上海ガニ”系でしょうか。

    ボラ子

    ボラ子

    今シーズン初めて発見、鹿児島県産。早すぎますね、1ヶ月ほどは早いです。

    今年もからすみ作るぞ。

    天然生本まぐろ(塩竈水揚げ)

    “塩竈の天然生本まぐろが今うまい!”と、中落ち部分を試食させていただきました。

    脂がしっかりのっていますが、一切くどくなく旨みをしみじみ感じる素晴らしいまぐろでした。

    芽かぶ

    芽かぶ

    直径1cmほどと小指の爪程小さいかぶです。高級食材として老舗和食店などでお祝い膳、椀物に使われます。
    間引き菜として出回るものもありますが、こちらは生産者がこの大きさにそろえて葉もきれいに仕上げて出荷、豊洲市場に入荷します。
    これから、冬場にかけて出回りますよ。

    タガのひとり言「ドウマンガニを蒸して試食」

    先日、豊洲市場に活で入荷した浜名湖差の「ドウマンガニ」を試食しました。

    甲羅の裏のふんどしをあけて塩をのせて蒸したのですが、うまく塩がまわるものですね。殻や爪は非常に硬く割るのには苦戦しますが、身もミソも味が濃く、とてもおいしかったです。