ずんぐりむっくりな見た目が可愛い、丸茄子を知ってますか?
日差しが眩しい初夏、見た目も鮮やかな夏野菜が店頭に並び始めていますね。
夏野菜の定番、茄子もそろそろ食べ頃です。
茄子といえば、「卵型」や少し面長の「長卵型」の印象が強いでしょうか。
実は茄子には『丸茄子』、『長茄子』、『米茄子』など、多様な形の品種があるのです。
今回は、ボールのような丸いボディが愛らしい大阪府産『丸茄子』をご紹介します。
丸茄子で良く知られているものとして、京野菜の『賀茂なす』がありますね。
京都のお隣の大阪も茄子の産地として知られており、『泉州の水茄子』などのブランドが生み出されています。
丸茄子と、よく見かける普通の茄子ってどう違うの?
どんな食べ方がおすすめ?
これからの季節に味わってみたい夏野菜、丸茄子の魅力に迫ってみましょう。
ボリュームたっぷり、風味豊かな丸茄子
『丸茄子』はその名の通り、球状の実が特徴的な茄子です。
形はまん丸のものや、下部に膨らみがある、もしくは扁平な巾着型のものがあります。
大きさは直径約10cm~15cm程度、重さは約300g前後が主流ですが、1kg位にまで達するものもあります。
丸茄子の主な産地として、新潟県、長野県、奈良県、大阪府などが知られています。
京の伝統野菜(京野菜)として有名な丸茄子の一種『賀茂なす』は、古くから京都府の北区上賀茂付近で栽培されています。
ボリューム感のある果肉は、とても緻密で締まりのある、固めの肉質です。
加熱しても崩れにくいのが特徴なので、焼き物、煮物に適しています。
丸茄子の旬は4月~9月頃で、主な出回り時期は7,8月とまさに夏野菜の代表です!
丸茄子は加熱することで甘みが出て、食べやすい食感になります。
季節の変わり目による不安定な気候の影響や、夏の暑さで食欲が落ちていても、美味しく食べられるのでは?
丸茄子を食べれば、茄子がもっと好きになるはず!
丸茄子のことを知って、食欲そそるレシピを楽しんでみませんか?
丸茄子を実際に見て、切ってみました!
今回入手しました丸茄子は、ソフトボールに近い位の大きさでした。
普段、長細い形の茄子を見慣れているので、真ん丸な形がとても面白く感じました。
表皮は濃い紫色でツヤ感が強く、新鮮さをアピールするかのように黒光りしていました。
表皮の質感は固めで、弾力性に富んでいます。
丸茄子の内部はどうなっているのでしょうか?
切ってみた感想は、果肉が固くてよく実が締まっていることを実感できました!
表皮がやや固いので、ナイフを入れる時に少し力が要るかもしれませんね。
その切り目を見れば、緻密で食べ応えのある感じが伝わってくることでしょう。
果肉の色は少し緑がかった淡いクリーム色で、変色やスカスカになっている部分は見られませんでした。
調理して、食べるのが楽しみですね。
丸茄子を食べてみました!
丸茄子自体の味を確かめるために、シンプルに焼いたものを試食しました。
柔らかい甘みが口の中に広がり、風味も良く、とても食べやすいことに驚きました。
食感もよく、やみつきになるお味ですね。
特に味付けをしなくとも、そのままで美味しく食べられました。
大きい丸茄子は食べにくそうに見えますが、加熱すると縮んで食べやすいサイズ感になります。
バーベキューなどの焼野菜や、田楽にして食べるなら、豪快に輪切りにして焼いてみましょう!
茄子と食用油は相性が良いことで有名ですね。
もちろん丸茄子も、焼くときに油を多めに使うと味がまろやかになり、風味がいっそう楽しめます。
丸茄子の美味しい食べ方は?
よく締まった果肉が特徴的な丸茄子は、焼き物、煮物と加熱することで美味しさが際立ちます。
油をたっぷり使って焼いて、生姜醤油やポン酢、焼肉のタレなどお好みの味付けをするだけで食卓の1品の完成です!
茄子料理の定番、田楽やグラタン、チーズ焼き、揚げ浸し、パスタに和える、味噌汁の具など様々なレシピが楽しめます。
また、ご飯のお供やお酒のアテに、からし漬けや浅漬けなどのお漬物を作ってみるのもおすすめです。
アレンジ次第で、多様で美味しいレシピが楽しめる丸茄子。
あなたのお好みの食べ方で、味わってみてくださいね。
丸茄子を見つけたら、ぜひ手に取ってみてください!
見た目のインパクト、ほんのり甘い風味が最高な丸茄子は、茄子が好きな方に是非おすすめしたい一品です。
今まで以上に、茄子がもっと好きになることでしょう。
茄子はえぐみがある、苦い、食感が苦手などの理由で敬遠してしまっている方もいますよね。
丸茄子を食べれば、茄子が美味しいことに気付いてもらえるはずです。
まろやかな甘さが引き立つ、油をたっぷり使った焼き物で試してみては?
あなたの食卓で、初夏の味覚の丸茄子を活用させてくださいね!