
豊洲市場ドットコム仕入れ担当の平林です。
先日、代表・萩原から「ウニの混ぜご飯が絶品」と聞き、その話があまりに美味しそうで…。
ちょうどロシア産エゾバフンウニの相場も落ち着いていたので、早速試してみることにしました。

家に持ち帰ると、奥さんが「もったいない!生で食べたい!」と(笑)たしかにその気持ちは分かります(笑)
ということで、1/4は奥さんに生のまま堪能してもらい、残りの3/4で“ウニ混ぜご飯”作りに挑戦しました。
まずは焼きあごと昆布で出汁を取り、薄口醤油を加えて優しい味わいに整えます。この出汁でお米2合を炊飯。


炊いている間に、ウニ(約200g)を箱から出して魚焼きグリルで軽く炙ります。表面が少し固まる程度でOK。焼き過ぎると身が締まるので注意です。


飾り用に少し取り分け、残りを炊きたてのご飯に混ぜ込みます。
ウニの香りがふわっと立ち上がり、ご飯が美しい黄金色に染まります。

お茶碗に盛り付け、江戸前のおらが海苔を散らし、飾り用のウニを添えれば完成。
ひと口食べると、ウニとご飯が見事に調和し、出汁の旨味とウニの濃厚な風味が口いっぱいに広がります。ご飯で日本酒が進むような味わい。
次回は、ウニの比率をもう少し増やして、もっと濃厚にしてもいいかな~。
ウニ混ぜご飯は、肉好きの7歳の娘は苦手みたいで、4歳の息子がまさかの大ハマり!「おかわり!」を3回も繰り返し、ウニのライバルが一人増えてしまいました(笑)。



この日は、数日寝かせていた「マツカワガレイ」と「フエフキダイ」、そして「クエのあら」も一緒に食卓へ。

マツカワガレイは醤油・酒・きび砂糖多めで10分ほど煮付け。
ふっくらした身に甘辛いタレがしっかり絡み、カレイ特有の香りも抜群。

フエフキダイは豪快に塩焼き。
大きかったのでグリルで20分近く焼きましたが、皮は厚く、身はしっとり蒸されたような食感に。ほのかな磯の香りが真鯛とは違う良いアクセントになり、意外にも子どもたちに好評。まさかのおかわり。

クエのあらは塩だけで味付けし、片栗粉をまぶして唐揚げに。
鱗を付けたまま揚げることで、表面はパリパリ、皮下のコラーゲンはもちっと、身はプリプリ。噛むたびにクエ特有の旨味があふれ、塩だけなのにパンチのある一品でした。
魚を丸ごと調理して家族で囲む食卓は、やはり格別。
普段、切り身に触れる事が多い子どもたちにとっても、いい“食の体験”になったと思います。
