白さ際立つ、珍しい南国野菜!鹿児島県産『白にがうり』を食べてみました

にがうりが美味しい季節到来!白いにがうりがあるって知ってますか?


夏野菜が美味しくなる季節が近づき、どんな野菜を食べてみようか?どんなレシピを作ってみようか?楽しみですよね。

夏が旬の野菜といえば、南国野菜でおなじみの『にがうり』をイメージする方が多いことでしょう。にがうりといえば、緑色の苦い野菜で知られていますが、品種のひとつに表皮が白いにがうりがあることを知っていますか?

白にがうりは店頭ではあまり見かけない珍しい野菜ですが、緑のにがうりよりも苦みが少なく食べやすいことで人気を集めています。
台湾の夜市の屋台で、フレッシュジュースの材料になったことも話題にのぼっていましたね。

今回はにがうりの代表産地、鹿児島県産の白にがうりをご紹介します!
緑のにがうりと、どう違うの?
苦みが少ないって本当?
これからの季節に味わってみたい、白にがうりの魅力に迫ってみましょう。

白にがうりの特徴は?緑のにがうりとの違いは?

『にがうり』は、『ゴーヤ』、『レイシ』など多くの呼び名を持つウリ科の野菜です。
沖縄料理のゴーヤチャンプルーが知られるようになってから、ゴーヤ(またはゴーヤー)の名称が一般的になりました。

にがうりの主な産地は、もっとも多いのが沖縄県。次に宮崎県、鹿児島県と続きます。
全国に出回っているにがうりの半数以上が、温暖な九州・沖縄地方で作られています。まさに、南国野菜の定番ですね。

緑のにがうりは、ハウス栽培も盛んなことから1年を通して出回っていますが、白にがうりが出回るのは特に7月~9月初旬といわれています。
旬が短めで、全ての地域で入手できるとは限らないので、とても珍しい野菜でもあります。

にがうりは、その名の通り独特の苦みがあるので、とても好き嫌いが分かれる野菜のひとつです。
白にがうりは、緑のにがうりよりも苦みが控えめで、生食でも食べられるほど後味がマイルドなものとなっています。

にがうりを生で食べるなんて!驚いてしまうような話ですね。マヨネーズやディップソースを付けて、スティック野菜感覚でおいしく食べることもできるのです。

「苦い野菜」のイメージを変えてくれるかもしれない、白にがうりの実物を見てみましょう。

これが白にがうりです!


今回入手しました鹿児島県産の白にがうりは、細長く、ややふっくらした形をしています。
緑のにがうりよりも、表面のいぼが滑らかで、手触りが良い感じです。表皮はクリーム色に近い白色に、薄い緑を帯びた、とても爽やかな色合いです。
表皮の質感は固めで、弾力性に富んでいます。


白にがうりの内部はどうなっているのでしょうか?
表皮と同じく、果肉も爽やかな白さが目を惹きますね。種とワタがしっかり詰まっていますが、手で取るよりスプーンで丁寧に取り除けば、苦味を和らげることができます。

果肉の質感は固めで、切り心地は爽快でした。
独特の青臭さも食欲をそそり、十分食べ応えのある感じが伝わってきます。

白にがうりを食べてみました!

まずは、ネットなどでおすすめされている生の状態で食べてみました。

独特の苦みはありますが、緑のにがうりと比べると控えめで食べやすいものでした。
水分が多めの瑞々しい食感で、後味もマイルドでさっぱりしていて、えぐみもあまり感じませんでした。

次に、茹でて苦み抜きをしてみたところ、生の状態よりも青臭さと苦みが抜けて更に食べやすくなりました。

にがうりの持ち味は、何といってもこの苦みなのですが、どうしても苦みが受け付けないという方も多いことでしょう。
にがうりを美味しく食べるには?
調理する前に『苦み抜き』の手間を加えることで、独特の苦みが和らぎ、他の食材や味付けによく馴染んでくれるのです。

一般的によく知られている苦み抜きの方法は、切ったにがうりに軽く塩を振ってまぶし、10~20分ほど馴染ませてから水洗いして、熱湯で1~3分ほど茹でます。
茹でることで柔らかさも増すので、いっそう食べやすくなります。

白にがうりの美味しい食べ方は?

白にがうりの風味と苦みを楽しみたいなら、薄くスライスしてサラダにしてみませんか?
マヨネーズやディップソース、濃いめの味のドレッシングと和えることで、少し苦みがあっても食べやすくなります。ツナやハムをトッピングすればもっと食べやすくなるので、にがうりが苦手な方にもおすすめです!

白にがうりは、実はレシピが豊富で食べ方のバリエーションが楽しめます。
浅漬けや和え物でさっぱりと食べる、定番のゴーヤーチャンプルーや味噌炒め、天ぷらなどでコクのある味に仕上げるなど、お好きな食べ方がきっと見つかるはず!

緑のにがうりも一緒に使えば、色のコントラストが楽しめて、見た目も楽しい一品に仕上がりますよ。

夏バテ対策にも、白にがうりはおすすめです!

野菜とは思えない程の真っ白な外見と、マイルドな苦みが特徴の白にがうり。そろそろ食べ頃のこの時期、見つけたら食べてみませんか?

白にがうりは野菜の中でもビタミンCが豊富で、加熱しても壊れにくいといわれています。
疲労回復や風邪の予防、これからの時期は夏バテの予防にも最適な野菜でもあります。
更に鉄分や食物繊維も豊富なので、栄養補給にもおすすめです。
白にがうりを美味しく食べて、暑さに負けない身体作りを目指していきましょう!