果汁広がる上品な甘さ 岡山県産「清水白桃」を食べてみました。


7月下旬は梅雨が明け、太陽の日差しと暑さで汗が止まらない夏が始まります。
そんな季節に果汁溢れる清水白桃はいかがでしょうか。

7月下旬から8月上旬で収穫され、同じ時期が食べ頃な超期間限定の白桃です。
糖度は約10~13%ですが、酸味は少なめなので甘みが感じられます。
今回は清水白桃の歴史やおすすめの加工なども含めてご紹介します。

清水白桃は自然が生んだ『桃の女王』
清水白桃は1932年(昭和7年)に岡山県の西岡仲一氏の桃園で植えられていた「白桃」と「岡山3号」から、人工ではなく自然に交配して偶然生まれた『偶発実生』の品種です。
熟しても皮の色はあまり変わらず白いので、上品な甘味も含めて「桃の女王」と呼ばれます。
清水白桃という名前の由来は当時、白桃があったの地名「芳賀清水」からのようで、岡山市には「清水白桃発祥の地」の石碑が建てられています。

清水白桃の見分け方は?
清水白桃に限らず、割れ目から左右対称で奇麗な玉の形になっているか見てみましょう。
また表面に傷がなく、産毛がきれいに生えている桃は、どの品種でもほぼ新鮮です。
清水白桃は白い色で完熟してる状態なので、見分けづらいですが、枝がついていた部分が緑色でなければ完熟していると思います。

清水白桃を観察して食べてみました。
今回入手した清水白桃は、保管しているときにぶつけてしまったのか、一部の色が変わっていましたが、全体的に白く、2つあるうちの1つはピンクがかっていて食べ頃でした。
香りを嗅いでみると、まるで桃園にいるかのような香りが切る前から広がってきました。
切ってみると、果肉も全体的に白く、ほのかにピンク色が混じっていてきれいな色合いでした。

切っただけで、手から滑らせてしまうと思うほど果汁が溢れてきました。
食感は果肉に繊維感があまりないのか、やわらかで酸味が少なく、上品な甘さが口に広がりました。
噛むごとに果汁は溢れ出て、すぐにジュースになったかと思うほど果汁で口の中はいっぱいになりました。

清水白桃の食べ方は?
果汁が豊富で、ほどよい甘さがクセになる清水白桃は、そのままかぶりつくのが1番ですが、食べ頃の時期が短いだけに、食べきれない場合もあるかもしれません。
そんなときはジャムやコンポートがおすすめです。
今回は清水白桃と砂糖、レモン汁でジャムを作りました。
桃自体から出た水分で作ったので、桃の甘さが砂糖に隠れず美味しいジャムができました。
ヨーグルトにかけて食べると、生とは違った味わいで濃厚な桃の甘さとヨーグルトの酸味がマッチして、率直に美味しかったです。

清水白桃の保管の仕方は?
桃は基本的に新聞紙やキッチンペーパーで傷がつかないように包み、直射日光が当たらない場所に置いてください。
買ってきたときに硬ければ、2~3日でやわらかくなると思います。
食べ頃になったら、食べる2~3時間前に冷蔵庫に入れて少し冷やしましょう。
冷やしすぎると甘さがぼやけてしまうので、注意してください。
もし少し時期を過ぎてしまったらジャムなど加工して食べてください。

桃にも他のフルーツと同じく、たくさんの品種があります。
清水白桃はスーパーでもほんの一時しか並ばない品種なので、見かけたら『桃の女王』をぜひ食べてみてください。

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