熊本県南フードバレー日記 荒木町・鈴なり村田シェフ編 vol.4

vol.1 vol.2 vol.3 vol.4 はコチラ!

白サギらしき鳥が電燈に止まっている。調べてみるとシラサギというのは通称で、白いサギの中にも色んな種類がいるらしい。
いずれにしても自然豊かな土地ならではの景色である。

本日の最終地点は、地下1000メートルから汲み上げられた温泉水で作られる塩、岬の御塩を作る塩(えん)むすび館

天然塩はだいぶ増えてきて珍しいものでは無くなっているけど、ここのお塩は面白い。

塩の成分はナトリウム以外に、カリウムやカルシウムなど様々なミネラルが含まれている。
その中で硫酸カリウムという成分があるのだが、これが苦くて体にもよくないらしい。
それを除去してから焚かれてできたのがこのお塩。
だから苦味が少なくて美味しい。


村田さんも塩へのこだわりは相当強く真剣なまなざし。
塩は素材や料理の用途でも変わるので、これが1番とはなかなか言えないけど、この岬の御塩はとても良いのものだった。


説明してくださった塩むすび館の木倉さん(左から2番目)。村田さんも気合の半そでにまた変身している。

 

さて、

長い1日も終わった。

男6人のむさ苦しい旅ではあるが、長く一緒にいると友情を遥かに超え、愛情が芽生えてくる。

そんな思いが共鳴したのか、誰に言われるでもなく水俣の「恋人の聖地」に足が向かう。

ノリノリで写真をとってみたが、こうしてみるとおじさん6人の写真はそれなりに痛々しい。アップじゃなくて良かった。
しかし、影の伸び方、夕日の入り方、なかなか良い写真だ。

 

そして、本番が始まる。

ちなみに、こちらは2次会の様子。場所は、八代の名店「小麦」

このお店、素晴らしくディープでうまい。たまらん。

中でもこの、八代生姜たっぷりで食べるコノシロの刺身は絶品。
生姜が甘くコノシロはプリプリで、これが東京で食べられたら良いのになぁ

 


シンプルな煮魚も熊本らしく色が黒い。醤油の違いだと思う。


ナマコの酢の物も美味しかった。

もちろん、お酒は球磨焼酎のお湯割り。
最近ではこの地域でも芋焼酎が人気だそうだが、「小麦」で飲むなら焼酎は球磨焼酎、それもお湯割りに限る。

写真を撮り忘れてしまったのだが、一番興味深かったのは、深夜になると近くでお酒を飲んでたであろうテンションの高い方が、
このお店に入って「だご汁」だけを〆に食べて帰って行く事だった。

だご汁をさっと飲んで颯爽と帰る。

だご汁はこの地域の郷土料理で、小麦粉などで作られた団子状のものが入った汁。
1人前が小さめのラーメン丼位の器に入って出されるので、それなりのボリュームがある。

それで〆るのだ。うーーん、何だか八代的でカッコイイ。(いや、本当に八代的かはわかりませんが)
当然我々も真似して、サクッと食べて店を後にした。

体に優しいだご汁だから翌日はスッキリ!かと思ったが、いかんせん食べ過ぎた。
朝食は入らない。。。でも、球磨焼酎のお湯割りは残っていない!

つづく