1月7日、七草粥のお話

食文化 スタッフの川口です。
1月7日、七草粥のお話です。

築地の七草

むかしむかし、
いたいけな少女が国語の教科書を握りしめ
五七五七七で語られる[春の七草]を何度も何度も暗唱して覚えました。

 

「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、春の七草」

 

いつか役に立つときが来る!いつか七草を集めて食べる時のために!
と思い暗記したのです。

まさか35歳でその時が来ようとは。

もともと七草粥を食べる家でもなかったし、
年末年始に暴飲暴食もしないもので、なんとなく食べずにここまできました。

しかし2017年は心技体が一つになるかのごとく
春の七草と向き合ってみる気になったのです。

 

”ホトケノザなんて、ウサギに食べさせようと思っていっぱいむしったな…”とか
色々思い出しました。
※ちなみにホトケノザは「仏の安座」を意味するそうです。
他の草にも意味や効能があるので、興味がある方は調べてみてください。

 

これまでの思いをいっぱい詰め込んで、草だらけ七草でいっぱい!のお粥にしました。
緑が綺麗です。
七草粥

余りは翌朝味噌汁に。
七草のおかげでなんだか清々しい気持ちになりました。

 

【豆知識】
唐の時代、人日の日に七種類の野菜を入れた汁物、
「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」を食べ、無病息災を祈る風習がありました。
平安時代に中国の風習が日本に伝わり、
もともと日本で親しまれていた「若菜摘み」と「七種菜羹」の風習が交わり、今の「七草粥」になったと考えられています。

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