こんにちは、築地市場ドットコムのTwitterの中の人です。
昨年末にツイートした苺の断面図カタログ、
おかげさまで沢山の方に「いいね!」を頂いたり、
あちこちでご紹介&拡散をして頂いたおかげで、年明けの現時点で
なんと13,000リツイートを突破いたしましたー\(^o^)/
もちろん、これまでにない程の反響の大きさです。
中の人だけではなく、当店スタッフも驚いております。
★苺の断面図カタログはこちら
(#断面図カタログ で検索してもOK)
私達は仕事上・・・というのもありますが、
社員はみんな「美味しいもの大好き!」という人間が集まっているので、
試食も兼ねつつ撮影もしつつ、という感じで基本的になんでも食べています。
こちらの断面図カタログに掲載している苺ちゃん達も、もちろん全部食べていますし
当店で撮影した断面図写真だけを使用しています。
そこで、一部の苺ちゃんの断面図を抜粋し、ちょっとご紹介しようと思います。
【福岡県産】あまおう
あまおうは、「あまい、まるい、おおきい、うまい」の頭文字から
「あまおう」と名付けられています。
果実が大きく形が整っており、赤くてツヤツヤ、
甘味と酸味のバランスがよいという大変素晴らしい特徴を持っています。
そのため、当時西日本では「とよのか」が親しまれていましたが、
「あまおう」デビュー後は「あまおう」のシェアが広がりました。
果実の表面も赤いですが、断面図を見てわかるとおり中も真っ赤です。
中心部に向かってグラデーションがかかっていますね。
ふっくらとして丸い形をしており、平均して整った形の実が育つため、
ケーキなどのスイーツの飾り付けにまるごと乗せるにはもってこいの苺なんです。
ただし、断面図をよく見て下さい…!
中心部に空洞があるのがおわかり頂けますでしょうか?
あまおうの唯一の欠点は空洞ができやすいこと。
そのため、カットしたあまおうを飾り付けに使う場合は注意が必要なのです。
※あまおうは全国農業協同組合連合会によって商標登録されています。
【佐賀県産】雪うさぎ
これまで、白いちごと言えば柔らかく果実も小さい品種しか存在しませんでしたが、
品種改良を重ね果肉がしっかりと硬く大粒サイズの新品種がどんどん増えています。
こちらの雪うさぎもそのひとつ。ミツバチの自然交配に任せ、
沢山の種類の苺を生み出し、その中から白くて美味しい苺だけを選び出したんだそう。
果実の表面はもちろん、中身ももちろん白い断面図を見る事が出来ます。
白い苺なんて美味しくなさそう…なんて言わないで下さい。
ちゃんと甘いんですよー\(^o^)/
見た目のインパクトが強いので、白い苺として販売される他、
赤い苺とセットで「紅白」の縁起物としても紹介される事が多い苺です。
※今も「唐津スノーベリー協会」に所属するわずか6名の生産者しか栽培していない希少ないちごです。
【静岡県産】きらぴ香
静岡県で誕生した比較的新しい品種、きらぴ香です。
現在は静岡県でしか栽培が認められておらず、
将来的に静岡県内で栽培する苺のほとんどを
この品種に切り替えると言われている程、県イチオシのブランド苺です。
きらぴ香はシュッとしていて見栄えが良く、綺麗な三角錐をしています。
果肉の中心部、空洞もほとんどなくできていても小さ目サイズなので、
カットしたものをケーキの飾り付けに使うのもオススメ。
果実は少しオレンジがかったような、朱色に近い濃い赤色をしています。
果実の表面も断面図も、ムラなく赤く色づいているんですよ。
【茨城県産】いばらキッス
茨城県のオリジナル品種、いばらキッス。
2012年に品種登録され、公募により名前が決められました。
一度聞いたら忘れられない、インパクトのあるネーミングですね…!
いばらキッスは大き目サイズの苺です。
どちらかというと縦長でシュッとした形をしていますが、綺麗な円錐形を保っています。
きらぴ香と比較してみるとわかりますが、
似たような形をしていても果肉の断面図の色合いは全く違います。
いばらキッスは果実の表面は濃い赤色なのですが、
断面図を見てみると中心部に向かって淡く薄くなっていっていますね。
こちらの写真ではほぼ白に近いのですが、
個体によっては淡桃色の場合もあるみたいですよ。
いかがでしたか?たかが断面図、されど断面図。
比較してみると同じ苺なのに「こんなに違うなんて…!」
という事がよくわかると思います。
苺の断面図カタログ、第1弾を公開してから沢山の苺の追加リクエストを頂きました。
ありがとうございますー\(^o^)/
出来れば全部の苺ちゃんを掲載したいところなのですが、
断面図写真が揃わないとなかなか更新出来ないので、
コツコツ地道に断面図写真を集めていこうと思います。
もうしばらくお待ちくださいね。