生涯で一番トウモロコシを食べた日 ~2017年8月5日~

こんにちは。
食文化2年生の佐々木です。

先週末、とあるお誘いから超有名企業の食材講習に潜入してきました。

デパ地下のお洒落な総菜屋さん。
誰しも一度は買ったことのある、あの有名企業様です。

 

講習のテーマは「季節の野菜を勉強する」
講師は築地市場で最も野菜に精通している政義青果の近藤社長!

野菜の話をさせたら右に出るものはいないのではないでしょうか。
その知識の豊富さと人柄の良さに、都内の飲食店・スーパーの業界人から絶大な人気が!
築地一、野菜を愛し、野菜に愛されているといっても過言ではないでしょう。

 

今回はトウモロコシと枝豆を中心に、特徴や食べ方を教えていただきました!

左が野菜の鬼・近藤社長。右は温野菜をこよなく愛する東京シティ青果・吉野さん。

 

 

会場に入ると、見たことのない種類の野菜に圧倒されました。
黄色い声に包まれる会場、皆様最初から興奮気味です。

 

まずは枝豆のお話から。
宮古島から始まる日本の枝豆リレーは、生産量が日本一の秋田県、
最後は北海道にまで続きます。
毎年6~7月が入荷のピークに差し掛かりますが、
今年は若干生育が遅く、8月にずれ込んでいるとの事です。

鮮度が命の野菜で、温度管理がとっても重要!
日の出前の早朝から収穫して、冷蔵庫へ→
うぶげを処理して、冷蔵庫へ→
品質を選別して、冷蔵庫へ→
個別に袋に分けて・・・冷蔵庫へ→

何回冷蔵庫にいれるんだ!?
それほど温度管理には徹底しています。
温度が上がると鮮度が落ちるため、農家さんたちは温度変化に最新の注意を払うのだそうです。

最近では香りの強いだだちゃ豆や茶豆が人気のよう。
(ちなみにだだちゃ豆とは山形県鶴岡産のものしか呼べないのです。)

 

次に、こちらも鮮度が命!トウモロコシのお話。
説明してくれたのは東京シティ青果の齋藤部長。

トウモロコシは土壌改良もしてくれるので、
収穫目的以外でも各地で栽培されていますが、
やはり美味しいトウモロコシはこだわりを持った栽培した産地のもの!
鮮度が命のトウモロコシは枝豆と同様、朝取りが普通で早いものだと当日市場に入荷してくるとか。

驚きは千葉県銚子のトウモロコシ。
水揚場としても盛んなこの町には、トウモロコシの鮮度を守る保冷機器があまりなく、
代わりにお魚を保冷するのに使用する「発泡ケース」にトウモロコシと氷を入れて市場に出荷します!

漁師さんの町、大胆ですね。

今回銚子からエントリーしてくれたのは「イエローサブマロン」黄色い潜水艦・・・?

 

説明が一通り終了したところで、お待ちかねの試食タイム。
食べ比べの中でも盛り上がったトウモロコシはこちら!!

ピーターコーン

 

味来(みらい)

 

ピュアホワイト

 

おなじみの品種から、バイカラーにホワイト種まで。
ちなみに今の主流は真黄色の「ゴールドラッシュ」で全体の8~9割を占めます。
皮が薄く、弾けるような食感の中から溢れる甘さ!
品種によって粒の硬さや大きさ、水分量が違うのがわかりました!

一番人気だった品種は、食味と甘みのバランスが絶妙な「恵味ゴールド」
あっという間に完売でした!

 

番外編~オクラ~
見た目がとっても可愛らしい、茨城県産のスターオクラ。

 

他にも説明しきれないほどのお野菜たちに囲まれて幸せな時間を過ごせました。
また、仕事の合間に参加させていただきたいと考えています。

 

一日でトウモロコシ8本食した佐々木でした。