青森の郷土料理を我流にアレンジ

こんにちは 商品部の田中です。

最近わが社では子育てに奮闘するママさん社員が増えてきました。でも根っこは「食いしん坊」の集まりで「時短」や「簡便」よりも「美味しい」にこだわるわが社のママさん社員の日常食をお伝えすべく、コラムとして連載していきます。

 

私は青森県出身なのですが、津軽地方の郷土料理でもある「あじよし」はおばあちゃんの味。母は県の南部地方の出身だったため文化が全く違い、一生懸命おばあちゃんの味を学んでいましたが、なぜかあの味は出せないのです。昔の人は本当に手間暇おしまず料理をしてきたのだと痛感します。そしておばあちゃんから直伝された母の味に、私もまだまだ勝てない。なぜなら自分流にアレンジしていつでも食べられるように改良してしまったからです。。。あの美味しさを伝承しなければ。。

青森のスーパーでよく目にする「あじよし」は大根がベースで数の子が入っていたり。がごめ昆布(納豆昆布:昆布を粉末状にしたもの)でねばりを付けてごはんのお供にぴったり。山形のダシと北海道の松前漬けの中間というイメージだろうなと解釈しています。更に各家庭で使う材料も味付けも異なり、共通して言えることは昆布を使って粘りをつけたものであるというところ。

東京にある青森のアンテナショップで購入。「正根商事のこれがこんぶ?」

青森のスーパーにはもっと沢山のメーカーの納豆昆布が並んでいるのだが東京にいるとなかなか自分好みのメーカーのものが購入できない。いつもは青森の道の駅で売っているもっと粗めの昆布を大量購入して持ち帰るのだがコロナで青森に帰れず、母がお土産で持ってくる機会もなくなったためストックが切れてしまいました。

そして、おばあちゃんの味はするめなども入ったり、木の樽で作っていることもあり風味や美味しさが全く違うのですが私流に改良した味よしは至ってシンプル。

水に浸したごぼう、なすと、きゅうり・茗荷・生姜・しそ(穂じそがあればそちらが良し)を全部細かくカット。そして昆布をざざっと加えて塩・醤油で味を調えて混ぜたら冷蔵庫で味をなじませるだけ。

作りたてはサラサラしていますが、冷蔵庫で30分も冷やせば昆布の粘りが出始め、野菜に塩気と昆布の旨味がいきわたります。

これはある日の私の夕食です。自家製あじよしと豚汁。この組み合わせは私にとって最高のご馳走です。あまりの美味しさにご飯が進みます。都会育ちの主人には分からない感覚(?)小さな頃から食べ親しんだ味はどんなものよりも最高のご馳走に感じるものです。やっぱり昆布は粗めの納豆昆布の方が好み。青森のスーパーで売っている味よしは甘めの味付けですが、我が家は醤油と塩の塩味と昆布の旨味だけで野菜それぞれの味が引き立っています。すべての食材の歯ごたえがまた癖になります。これからの暑い時期はそうめんのトッピングなどに重宝する冷蔵庫のストック品です。

 

1年1095食の楽しみを。 食文化 田中