栗の名産地、長野県小布施町を訪問

青果担当の地子です。

先日、大先輩八尾さんと小布施町へ行ってきました。
長野県小布施町といえば栗。
まだまだ暑いと思いきや、秋の味覚「栗」は旬を迎えています。

今回は、栗の腕利き生産者 小林茂久さんの取材です。
小林さんの栗は品質の良さが高く評価され、伊勢神宮外宮への奉納品として何度も選ばれています。

小林さんは就農し栗農家になって13年目。
「剪定に始まり、剪定に終わる」とおっしゃるほど、剪定に力を入れています。
栗は日の光が当たるところにしか実を付けません。
ですので、日の光が全体に入るように、長年の経験を活かし剪定を行っています。

小林さんの経験と勘で剪定し栗の実全体に光が当たり、それによって大きい栗の実が成ります。
その後、完熟になり自然落下するまで待ち、落ちたものをその日のうちにすぐ拾います。すぐ拾わないと栗に虫が入る可能性があるからです。

もうひとつ、小林さんが剪定と同じくらい重要としていることは、必ず手作業で行い栗に傷をつけないこと。
小布施栗のブランドを傷つけまいと、買ってくださったお客様にお届けする栗を粗末に扱うことはできないと、自然落下した栗をひとつひとつ手で収穫、その栗を手作業で毬から外し、小林さん自身の手と目で選果をします。
作業効率を優先すれば、落下した栗をトングで収穫したり、その栗を足で毬から外したり、機械で選果したりと様々な方法がある中、小林さんは時間を惜しまずひとつひとつを手作業で行うことを徹底しています。
効率を優先せず手作業ですべて行う小林さんの栗に対する熱意やプライドが感じられます。

小林さんの選果は眼鏡型ルーペを使用して行われます。
計3回行うことでより細かく正確に傷や虫食いなど、正規品にならないものを除外していきます。
お話を伺い意外だったことは、いびつな形のものも除外しているということ。
お客様にはしっかりとしたいい栗をお届けしたいという思いから一切の妥協はありません。
多い時には1日90kg近くもの検品を行うことも。
このように、出荷前に一粒一粒選果することによって、伊勢神宮外宮への奉納品としても認められる品質の高さの栗を出しています。

小林さんの小布施栗は、地元の有名和菓子屋店でも使用しており、今回は特別にお話を伺うことができました。
「小林さんの栗は品質が安定していて、栗に名前が書いてあると思うほど信頼できる。」とおっしゃっていました。
全国の百貨店へ展開する和菓子屋も信頼するほどの小布施栗を栽培する小林さんを取材できた今回。
とても楽しみながら学び、小林さんの熱意を感じた1日でした。

小林さんの栗は豊洲市場ドットコムでも販売しております。
11/2~出荷が始まります、ぜひお楽しみください。