タガの豊洲市場日記:とこぶし、ナカズミ、ふじりんご(NZ産) 他

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。

目次

    8月26日(土)今朝の豊洲市場

    とこぶし

    とこぶし

    伊豆大島産の「とこぶし」です。大島では漁師が素潜り漁で水揚げしており、プライドフィッシュにも登録されています。
    基本的に、お刺身にしても焼いてもおいしく食べることができますが、甘辛く味付けした煮付けは大島の郷土料理なのだそうです。

    そういえば、「あわび」と「とこぶし」の違いを皆さんはご存知ですか?先日、貝専門仲卸 三清の社長が教えてくれました。

    「あわび」と「とこぶし」の違い

    外見での違いは、貝殻にある穴(孔)の数の違い。以上。
    アワビは2~6個程度で穴に凹凸あり
    トコブシは6~9個程度で穴は平たい
    疑わしい場合は、貝殻にある孔の数を調べてみてくださいね~!

    ナカズミ

    ナカズミ

    「コハダ」で入荷したらしいですが、仲卸と“こりゃ、「ナカズミ」だよね。”と話していました。

    ここ最近は大きめです。もう小骨が気になるので、念入りに下拵えする必要があります。

    ニュージーランド産ふじりんご

    8月以降はニュージーランド産ふじりんごの旬の時期が到来します。国産に比べると小振りです。
    ニュージーランドは、気温が穏やかでりんごの栽培に適している国らしく、スーパーなどでも様々な種類が並ぶようです。
    なかでも「JAZZ」や「Breeze」は流通量も多く、市場でも何度か見かけました。

    タガのひとり言「鯨を知るBBQ」

    日本で唯一、鯨の母船式捕鯨を行う「共同船舶」が主催する鯨の会(BBQのような)に参加させていただきました。
    新卒から共同船舶で広く様々な活動をしてきた社員。20年間以上、船の上で鯨を捌いてきた職人。DNAや鯨種、生息地域などを解明していく研究者。様々な方から、普段聞けないような話を聞くことができ、とても楽しく、刺激を受けました。

    BBQスタイルで、鯨の各部位を焼いていただく他、味噌煮、チゲ鍋、おばいけ(皮)の明太子、辛子味噌和え、ソーセージ…
    すべてに鯨を使い、思考を凝らした一品一品はどれも異なる魅力があり、印象的に残っています。
    とても貴重な経験をさせていただきました!

    豊洲着岸の無凍結「ミンク鯨」の注文予約〆切は8月31日!年に一度ですので、お見逃しなく~