7月の豪雨被害にあった、愛媛宇和島・玉津共選場のみかん

食のトータルプロデューサー・井上です。

この美しい景色は、愛媛県の南部に位置する宇和島市吉田町。この地域にある「玉津共選場」を訪れました。

産地にあちこちいくと、かなりの頻度で綺麗な景色に出会い、たまに、本当に信じられないほどの絶景に出会う事があります。

狭い日本ですし、ネットでも色んな画像が見ることができますし、なんでも知ってるような気になってましたが、実際はほとんどのことを知らないのだなと思います。

ここは素晴らしい景色があるよと、玉津共選場の方に連れてきてもらいました。

地元の人なら誰でも知っていて、地元では当たり前すぎて世に出ていない情報なんだと思います。

 

吉田町は2018年7月の豪雨で大きな被害を受けました。

この地域のみかんを販売することで、少しでも貢献できないかと思いやってきました。果物あっての豊洲市場ドットコムです。

売ることくらいしかできませんが、それでもしっかり使命を果たしたいと思います。

 

真ん中ら辺に、人がいるのが分かりますか?

こんなところで、みかんを作ってるんです!

本当に絶壁。

みかんを運ぶモノラック↓が、ジェットコースターに見えます。

近くで見るとさらに迫力あります。「ここ本当に降りるの?」と思ってしまいます。

みかんは急傾斜で作られる事が多いですが、この地域はその中でも最高峰だと思います。

なぜ、こんな場所で作るのかというと、美味しいみかんを作りには土壌の「水はけの良さ」必要だからです。

平地よりも傾斜地の土壌は水がたまりにくく、みかんの木も水を吸い上げません。

水が少ないみかんは甘さが凝縮されるので美味しい。そういう理屈です。(もちろん、それだけではないですが)

 

急すぎて、下からまっすぐは上がれません。這いつくばるようにして上がります。

なんとか上がると、

近くにあったモノラックに乗れ乗れとうるさいので乗ってみましたが超怖い。

いまいちこの乗り物の安全性を信用できません。

この写真では伝わりきらないのが残念。本当にジェットコースターのようです。

ここで毎日作業を、しかも私よりずっと先輩もやっているというのが信じられません。この崖を、3往復もしたら、間違いなく全身筋肉痛になります。

 

ここには橋がありましたが、まだ直ってません。土嚢がつまれ、仮説の橋が作られていました。


この道路1本通れないだけで、園地までいけなくなります。

こんなちょっとした事で果物は大きな被害を受けてしまうことに驚きました。

 

玉津共選場の若者たちとのミーティングです。

玉津には180人前後いる生産者のうち、45名が40代以下だそうです。日本の生産者の平均年齢は70歳とも言われますから驚異的な若さです。

こちらは「株式会社 玉津柑橘倶楽部」という新会社の原田社長以下、スタッフ(生産者)のみなさんです。

災害があったのをきっかけに腹が決まり、新しいことをやっていき、この地域をもっとよくしていきたいと会社を設立したそうです。

 

この後に懇親会もしましたが、本当に仲が良い!4時間くらい話し続けましたが本当に楽しかった。

みかんのイノベーションがこの地から起きそうな気がします!

 

懇親会で食べた、砂肝のお刺身。やはり、西の方は鶏の扱いをよく知ってます。超うまい。