独特な食感と甘味 山梨県産「黄美娘」を食べてみました。


肌に刺さるような暑い日差しと、暖かい風が気だるさを増してしまう8月に、夏のエネルギーを吸収したような「黄美娘」という桃がお店に並びます。
7月下旬から収穫が始まり、遅いものだと8月末や9月くらいまでおこなわれています。
今回は他の桃とはまったくの別もののような「黄美娘」をご紹介します。

黄美娘は謎多き品種?
黄美娘は品種自体の来歴は不明とされています。というのも、黄美娘は山梨県笛吹市御坂町の川井遊覧農園で、園主が見つけた突然変異の種類なんです。
そこから正式な品種として黄美娘と名付けられ、さまざまな農協の方々に苗木が広がったそうです。

黄美娘を観察して食べてみました。
黄美娘の見た目はマンゴーなどの、南国のフルーツのように見える赤みを帯びた黄色い色で、他の桃と比べて香りもさっぱりというよりは濃く甘い香りがしてきました。
切ってみると、今回手に入れた黄美娘は少し日が経っていたのか、果肉も一部が赤く、他の部分はオレンジがかった黄色で、南国感が漂ってきました。
食べてみると、やはり他の桃とは違い、濃いねっとりとした甘さと、その甘さを後押しするような芳醇な香りがしてきました。
食感はマンゴーのように少し噛むだけでほどけていくようです。

黄美娘のおすすめの食べ方は?
黄美娘は冷やしすぎると甘味が落ちるので、常温か約2時間冷やしてそのままが一番美味しく食べられます。
また今回は2つ手に入れたので、片方はそのまま食べましたが、もう片方はトーストにのせて、シナモンとはちみつをかけて焼いて食べてみました。
はちみつの甘味が桃の甘味とマッチしつつ、シナモンの風味も喧嘩しない、美味しいスイーツになりました。

黄美娘の保存方法は?
この品種は店頭に並んでいる時期が食べ頃なので、買ってからすぐ食べてほしいところではありますが、新聞紙などでやさしく包み、冷蔵庫の野菜室に入れてください。
そのまま野菜室に入れてしまうと冷気で傷んでしまうので注意しましょう。

黄美娘はスーパーでも置いているところが限られる品種なので、もしお目にかかれたら1度手に取って、他の桃とは違うマンゴーのような甘さをぜひ味わってみてください。

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