【行くべき】くだものがもっと好きになる、茨城県自然博物館で開催中のくだもの展へ行ってみた(第3回)


こんにちは、豊洲市場ドットコムのTwitterの中の人です。
茨城県自然博物館で開催されている、くだもの展。思っていたよりも内容が超~充実しておりまして、開催中にもう一度行こうかな…と密かに計画している程です。ここは通路沿いに、桃に関する加工品、いちごに関する加工品などが並んでいるコーナーでした。いちごのカレーなんてあるんですねえ。


模型(食品サンプルみたいなもの)もいちいち、品種ごとに展示されていたんです!これ、結構感動しました。いつもTwitterやブログなどで品種について色々とご紹介して来ているのですが、八百屋さんとかいまだに「りんご」「ぶどう」っていうPOPが多いんですよねえ。それが模型なのに品種ごとにちゃんと作られているなんて…!これ本当にスゴイです。


西遊記に登場する孫悟空が食べた桃として知られている、蟠桃(ばんとう)の模型もありました。すごーい。お部屋に飾りたい(笑)。

 

果実だけではなくお花についても知る事が出来ます


このくだもの展では果実だけではなく、その果実が出来る前の花や葉などの展示も沢山ありました。中の人も市場で働くようになってから知った事が沢山あるのですが、実は果実は知っているけれど、それがどうやって実っているかとか、お花の色とかって知ってそうで知らなかったりするんですよねえ。お子さんの食育にもいいと思います!


柑橘だってこんなに種類があるんです。品種マニアにはたまらない展示内容です。


お話しをお伺いしましたが、全国の農家さんとこまめに連絡を取り合い、お花が咲いたらすぐに飛んでいって写真を撮影したり標本を採取されたんだそう。お花が咲く時期って、ある意味1年に1度しかチャンスがありませんもんね。しかし、何種類ものお花を採取しなくてはいけなかったため、今回のくだもの展開催までに数年間もの時間を費やし、少しずつ集められたんだそうですよ。本当にものすごく手間がかかった事だと思います。


ミカン科の果物の展示です。ウンシュウミカン、タチバナ、名前はもちろん存じ上げておりましたが、こんなに詳しい説明は今まで読んだ事がなかったので勉強になりました~。


こちらはブドウの様々な品種について。もちろん、品種ごとに模型もちゃんとありました!可愛いです。ブドウ、と一口に言っても色や粒の形がこんなに違います。


デラウェア、ゴルビーなど生食できるブドウの他、お酒に使われる品種なども展示されていました。

 

断面図カタログも展示して頂きました!


そして…。あったー!見つけた瞬間、ねぎ部長とワーッと駆け寄ってしまいました。嬉しすぎて(笑)。
今回のくだもの展に、中の人が作成した断面図カタログを各種、展示して頂いたのです。まさかまさか、こんなしっかりとした企画展に仲間入りさせて頂けるとは…。ブドウのコーナーにはもちろん、葡萄の家系図。


Twitterで断面図カタログを公開していたら、茨城県自然博物館の方からご連絡を頂きありがたいことに展示して頂ける事になったんです。一体どんな風に飾られているのかな~、とワクワクしてお邪魔したのですが、こんなに大きく目立つ位置に展示されているとは思いもしなかったので本当にビックリしました。嬉しいな。


ここからは体験コーナーというエリアになり、断面図カタログのほとんどはこちらに展示して頂けたようです。


実際に触れて体験をして、くだものについて学ぼうというコーナーですね。こういうの、お子さんは楽しいですよねえ。いい大人ですけど中の人もやりたかったよ!(笑)


これはドラゴンフルーツをカットする事が出来るというもの。果実の中身、つまり断面図がどんな風になっているのかを知る事が出来るんです。


林檎の断面図マップ(分布図)はこんな感じ。お子さんの目線で展示されていました。


ちょっと遠目に観察していたら、体験コーナーで遊んでいるお子さんもマジマジと見てくれてたりして…。内心、「作った人がここにいるよー!」と思ってみたり。沢山の方に見て頂けて、こんなに嬉しい事はありません。


もちろん、一番人気の苺の断面図カタログも展示して頂きました!茨城県では沢山のフルーツが栽培されていますが、苺も沢山つくられています。オリジナル品種で言うと、いばらキッスが有名ですね。


いろいろな体験を通して、もっと皆さんがくだもの品種やくだものの不思議に興味を持ってくれたらな~と願っております。


茨城県自然博物館で開催されている企画展、くだもの展は2019年1月27日まで開催。都内からでも割とアクセスしやすい場所にありました。くだものに興味がある方もない方も、展示内容がお世辞抜きで本当に充実していましたので、ぜひ冬休みにでも遊びに行ってみてくださいね。

茨城県自然博物館(公式HP)
https://www.nat.museum.ibk.ed.jp/