こんにちは、豊洲市場ドットコムの梶です。
先週末、バイヤー八尾が年末におすすめする「11Lサイズ(1.6kg)生タラバガニ」を食べつくす会を開催しました!
集まったのは平均年齢40歳(くらい)のスタッフ5名。
今回用意したカニは生凍結のタラバガニです。船の上で茹でて凍結する船凍品が多い中で数少ない品です。
生凍結品のいいところは熱を一切かけていないので、旨味が段違い。殻からもあふれるエキスを堪能できるので鍋がおすすめです。
また今回は、生きていたときは5kgはあったであろう大物11Lサイズを使い、工場でカットし、殻も半分むいた状態で仕上げています。
到着して少し解凍すれば、そのまま鍋に入れていいですし、半分からを残しているので焼きガニもおすすめです。今日は両方食べてみましょう。
その前に・・・
せっかくなら豊洲のマグロや旬の食材も一緒に楽しみたい!
ということで、「豊洲きょう着く便」で取り寄せた食材がこちら。
早朝にセリにかけられた鮮魚、水産品が当日中に届きます。不在の場合は置き配も指定できるから安心です。
準備① 生筋子をほぐして煮切り醤油に漬ける
〆に白飯と食べたい!と思い、取り寄せた北海道産の生筋子。2腹300g。3時間くらい漬ければ味が染み込むので最初に取り掛かります。
40℃くらいのお湯に塩を入れて、丁寧にほぐします。腹を開いて卵が表にくるよう裏返して、親指の腹で薄皮をこするようにするとスムーズに卵が剥がれます。
全てほぐしたら数回お湯を変えて、細かな筋や薄皮を取り除き、煮切り醤油に漬けて準備完了。ラップをして外へ(冷蔵庫に入らなかった)
準備② 蛤の殻を確保
今回本蛤を取り寄せた理由は、本マグロ中骨に付いた身をそぎ取るためです。
でもせっかくなら桑名の本蛤の大きいものを。
500g入りだとひとり1個回らないかもしれないので1kgで
この後のカニ鍋で使う土鍋に入れて酒蒸しに。
一旦、マグロとカニのことは忘れて大きな身を頬張り、超辛口純米大吟醸で流し込みます。
無事、殻を確保。パーティー開始。
メニュー① 本鮪の中落ち
世界中からマグロが集まる豊洲市場だからこそ手に入る「本鮪の中骨」です。ちなみに「ネギトロ」は、中骨に付いた身を「ねぎとる」に由来します。
数分前に確保した蛤の殻で骨の周りに付いた身をねぎとり、真妻山葵と醤油をつけて食べる、マグロ好きには堪らないメニューです。骨の周りは赤身、腹側は端に行くにつれてサシが入り、少しねっとりした身の旨味が濃くて美味!日本酒がすすみます。
メニュー② 焼タラバガニ
いよいよメインのタラバガニ。まずは焼きで楽しみます。
焼きタラバガニはフライパンで作りました。
しわしわにしたアルミホイルで包むことで熱効率を上げて焼き蟹らしい香ばしさを出しました。こちらは一転ホロっとした食感とカニらしい香りがたまらないですね。
メニュー③ ひみ寒ぶり刺身&ブリしゃぶ
2日前に「ひみ寒ぶり宣言」が出たばかり。バイヤー植竹が偶然(?)持っていたひみ寒ぶりを刺身とブリしゃぶで。
メニュー④ タラバガニ鍋
11Lサイズだからこそ体験できる迫力のカニ鍋は圧巻の迫力です。
弾力がありプリっとした食感と出汁を吸って複雑になった旨味が楽しめます。
蓋が締まらないので一回り大きな土鍋に移し替えました。
ハマグリを酒蒸しにしたエキスに+昆布+カニの出汁が加わり、贅沢で濃厚なスープになっています
メニュー⑤ いくら巻き
丸山海苔店の腕前 こんとびブルーで、炊き立てのお米(晴天の霹靂)といくら醤油漬けを巻いて頬張る。最高。
メニュー⑥ カニ雑炊
この旨味を余すところなく楽しむにはカニ雑炊です。
ごはんソムリエ🄬の資格も持つ私が選んだお米は『青天の霹靂』です。大粒で、粒感のある硬めの食感を持つお米ですので、煮込んでもお米の感覚が楽しめます。
生のタラバガニの魅力は、鍋や焼きなどで自由に茹で加減や焼き加減が調整でき、出来立ての美味しい瞬間を楽しめること。特に焼いたときの香りとホクホクの食感は生のタラバガニならではです。
11Lにもなれば見栄えのインパクトがあって盛り上がりますし、肉の繊維がしっかりしていて食べ応えもあり、タラバガニ以外のメニューによりますが、1.6kgあれば大人5~6人でも十分満足できます。1人あたり4,000円ほどですので、お店でコースを頼むよりも断然お得です。
マグロの中骨の身をとるために取り寄せた本蛤の酒蒸しの汁をそのまま鍋に使うことで、旨味たっぷりのスープのカニ鍋を楽しめたのはお取り寄せならではの面白さでした。
筋子は準備の最初にほぐして煮切り醤油に漬けておけば、〆に間に合います。2腹で300gはとれるので、5,000円で無添加醤油漬けがたっぷり楽しめると考えればお値打ちです。