香り高い南国の風味をご自宅で!沖縄県産『パッションフルーツ』を食べてみました

甘酸っぱさと独特の香りが特徴の、パッションフルーツを知ってますか?

トロピカルフルーツといえば、マンゴーやパパイヤはもちろんのこと、パッションフルーツを思いつく方も多いのではないでしょうか?
パッションフルーツは、ジュースやフルーツソースの材料として使われるのは知っていても、実際の果物を食べたことがない方の方が多いと思います。

パッションフルーツは外国産のフルーツのイメージが強いのですが、国産のものも栽培されています。沖縄や鹿児島など南の地域では、ハウス栽培などは早くて2月頃から収穫が始まります。
4月を迎えた今、果物売り場などで出回っているところもあるでしょう。

丸くて可愛い果実の中に詰まった、種ごと食べられる甘酸っぱい風味のゼリー状の果肉は、濃厚だけれど爽やかさも感じる南国の香りいっぱいです!
一度味わえば、独特の食感にきっと夢中になるはず。
今回は、沖縄県産のパッションフルーツをご紹介します。

 

パッションは『情熱』ではなく、『キリストの受難』の意味なのです


パッションフルーツの最大の生産国はブラジルで、古くから自生していたといわれています。その周囲の中南米や、台湾、インドネシアなど東南アジア系でも栽培されていて、日本にも年中輸入されています。
日本国内では鹿児島県の生産量がトップで、次点に沖縄県、東京の小笠原と続きます。
ハウス栽培が主流ですが、最近は千葉県や岐阜県などで露地栽培も進んでいます。

「パッションフルーツ」の「パッション」は、南国のフルーツらしく「情熱」という意味だと思われているのではないでしょうか?
驚くことに、「パッション」は「情熱」の他、「受難」の意味を持っていて、ここでは後者が名前の由来となっているのです。

なぜ、「受難」のフルーツなのでしょうか?
パッションフルーツの親である「トケイソウ」(英名パッションフラワー)は、「キリストの受難の花」のともいわれています。
16世紀の南米で宣教師がトケイソウを発見した際、花の形がキリストを十字架に磔にした姿「キリストの受難」に似ていることから名付けられた説が有名です。
明るく陽気な南国のイメージとはまた違う、重々しさのある諸説があるなんて興味深いですね。

パッションフルーツは輸入もされているので年中入手することができますが、国内産のものは旬の時期が限られています。
早くて2月頃から収穫され、4月前には店頭に並ぶ地域もあります。食べ頃のパッションフルーツがたくさん出回るのは6月~8月なので、まさに真夏にふさわしいトロピカルフルーツですね。

 

パッションフルーツを切ってみました!


手のひらに収まるサイズ感がかわいいパッションフルーツ。
横向きにナイフを入れてみたところ、意外と表皮が固く弾力性がありました。果物ナイフよりも包丁を使えば、切りやすいかもしれませんね。
切れ目を入れると噴き出す、フルーティーな果汁の香りには心癒されます。

パッションフルーツには表皮の色があずき色、黄色の品種がありますが、一般的に多く出回っているのはあずき色のタイプです。
今回入手したものは、深みのある色に滑らかな手触り、ツヤ感のある新鮮味のある果実でした。

 

パッションフルーツの内部に迫る!

これぞトロピカルフルーツ!と思わせられる濃厚で心地よい香りをまとった、ゼリー状の粒々した果肉が目を引きます。
黒い種の周りを果肉が覆っている、なんとも不思議な形状です。
パッションフルーツを美味しく食べるポイントは、スプーンで種ごとすくい取って噛まずにそのまま味わうこと。
独特の甘みと酸味も十分に楽しめますよ。

 

パッションフルーツを食べてみました!


筆者は今回初めて、生のパッションフルーツを食べました。
最初に口に入れた際、酸っぱさを強く感じましたが、次第に甘さも感じられる奥深い味わいでした。果汁が豊富で果肉の口当たりが良く、気軽にちょっとつまめるフルーツとしても楽しめそうですね?
口に含んで、独特の香りをゆっくり楽しんでから飲み込むと良い感じです。

酸味を和らげたいのなら、購入してから数日間、常温の場所で追熟させることをおすすめします。
表皮にシワが出始めたら、追熟完了のサイン。酸味が抜けて、甘さを強く感じられるようになりますよ。酸っぱい味が好みなら、購入してすぐの表皮がツルツルの状態で食べてみましょう。

パッションフルーツは生食以外にも、アイスクリームやヨーグルトにトッピングしてもおいしく食べられます。追熟した果肉をそのまま冷やしてシャーベットにすれば、種を気にせずに食べることもできます。焼酎、カクテルなどお酒との相性も良く、本場沖縄の泡盛に混ぜて飲むのもおすすめです!

 

パッションフルーツを味わって、夏を先取りしてみませんか?

パッションフルーツは、南国が好き、トロピカルフルーツが好き、珍しいフルーツが好きな方に、もっと食べて欲しい一品です。
また、ベータカロテンやビタミン、葉酸などの栄養分も豊富なので、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期の栄養補給にもおすすめです!
南国の自然の恵みたっぷりの風味、パッションフルーツを味わってみませんか?

★パッションフルーツを使った国産リリコイバター、海とパッションの実食レポはこちら