商品部の田中です。商品部では市場調査をしながら美味しいもの探しも定期的に行っています。
今回とある量販店でみつけた、氷室で熟成させた豚肉。
何故この商品が目に止まったかというと、弊社としてのSDG’sを考えていく中で、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出ゼロ)×食ってなんだろうを常に意識しています。200年前(いや、もっと昔から実際は別の形であったに違いない)から雪国では雪室の中で食べ物を貯蔵していたという文化があり、この雪室を使った食の保管や熟成に着目していたからです。雪室と氷室は決してイコールではないのですが、豚肉の熟成という点では近いものを感じ、凍る寸前の温度で熟成させた豚はどんなものかと買ってみました。
14日熟成と30日熟成があり、14日熟成は豚の風味と熟成による旨味のバランスがとれているというので今回は14日を食べてみることにしました。
焼き上げる30分前くらいには冷蔵庫から取り出し常温にもどしながら肉の温度を高めておきます。
氷室熟成豚に入っているリーフレットを見ていると、どうも鉄鍋でゆっくり焼くのがよさそうということで、南部鉄器のグリルパンを取り出し、豚から出た脂で美味しい野菜が焼けるので周りには野菜を並べていざ!
あまり強火ではなく、中火くらいでじっくり両面に焼き色を付け、塩だけを振りました。
※ちなみに塩は、広島県産の「海人の藻塩(あまびとのもしお)」が良いと指定されているのを、料理中に見てしまい、買い損ねたことに後悔。どうせなら併せたかったなぁと思っていますが、店員さんが「最初は必ず塩だけで食べてください!」と何度も強調していたので、塩のみで。
柔らかく脂にはくどさがなく、豚のくさみなどとは無縁の風味、そしてストレートに豚の旨味だけが味わえて美味しい豚肉でした。今回は肩ロースをステーキにしましたが、ロースでとんかつも味わってみたいと思いました。
熟成ものはシンプルな食べ方が1番良いと個人的には思っていますが、氷室豚を使った飲食店はやはりとんかつ等がメイン。もっともっと美味しくなっているんだろうなぁと興味が湧きます。
1年1095食の楽しみを。