インターン生とスイーツ工場見学

商品部田中です。

年に2.3回ほど(年によっては頻度が違いますが)インターン生を受け入れています。スケジュールとしては2日間のプログラムで、青果、水産、肉(加工)の3つの現場を見ながら、座学で食文化の仕事についてレクチャーをする時間を設け、お昼タイムでは年齢が近い先輩と一緒にご飯を食べてざっくばらんなお話をしたり。最後には学んだことを学生から発表する場も設けながらの濃い2日間です。

私が毎度担当するのは、加工の現場を知るプログラムで、いつも取引先の工場見学へ連れて行きながら、普段行っている商談に同席してもらったり、その会社の工場を実際に見せてもらったり。インターン生にとって有意義な機会になるようにといつも意識をしています。

前回は食肉卸工場の見学に連れて行きました↓

大きな牛の枝肉を見て、「ぎゃ~~~~!」と大声を上げながらもとても良い経験になったと喜んでいたのが印象的でした。

(新入社員のオリエンテーションにもこういった工場見学プログラムを組むことも多いです)

インターンシップ

そして今回は、工場の行先を変えてみてほしいという会社側からのリクエストもあったため、スイーツ工場へ連れて行くことにしました。なかなか授業やゼミなどでもコロナ禍で実際見学に行くなどの機会がなくなってしまっていると、ここのところの学生は皆、口を揃えます。

今回伺ったスイーツ工場はもちろん、私の取引先で普段は業務用の冷凍パンの焼成と小分けなどをして小売向け加工をしてもらったり、スイーツ開発と製造を一緒に取り組んでくれている、みやびフードサービスさん。

飛行機の機内向けスイーツなどの製造もしているため、成田空港の近くに工場があり、学生たちを引き連れて東京駅から千葉へバスで移動します。途中、学生たちの話を聞くのが楽しいです。(若いなー。私もそこまで変わらないと思うけれどと思いながら…)

工場に着くと、まず社長さんから会社間の取り組みやスイーツ工場についての説明を貰いながら、理解を深めてもらった後に、いよいよ工場の中の見学へ。工場へ入る前の衛生に関する工程もすべてが新鮮のようで、エアシャワーなどでも「お~~」という歓声が。工場の中に入るとスイーツ工場らしい、甘くて良い香りが漂っていました。

荷物が搬入されて冷凍庫/冷蔵庫で保管されるところから、資材室、部屋の用途や注意点、工場が気を付けていること、工程に沿ったライン、機材のこと、管理の事、アイスクリームを作る設備、梱包等々…すべてを細かく丁寧に説明していただき、都度質問も交えながら、小規模の工場であるものの1.5時間は工場内に居ました。

実際、出荷される形に梱包された段ボールを持ちながら、工場のスタッフの方々がいつもこうして出荷作業をしている体験などもさせてもらいました。(もっとスケジュールが早く組めたらラインに入って実際作業もしてもらいたかったな~と社長さん)

工場から出た後は打合せスペースでまた1時間以上は商品のこと、スイーツ開発のこと、社長さんが今まで歩んできた経歴や思いなど多岐におよぶ話をしつつ、今現在進行している商品の味見もさせてもらいました。

この商品を説明する際には、カリキュラムの冒頭で座学による食文化の仕事の中の企画を様々かみ砕き、要素を細分化させながら説明したり、こうやってお客様に説明できるなどを学生に話していきます。

クロワッサン生地を使った食パンの商品開発についても、「食パン」がいま人気のトレンドで、かつ自社のお客様のターゲット層がこのあたりでそのお客様におすすめできる内容であるかを、開発や仕入れの段階から情報を得る事で、コンテンツに書き出す説明も説得力が出るという、様々な要素を説明してあげる必要があります。

完成したクロワッサン食パンを食べながら、こういう状態のものがこういう過程を経てこういう製品になったも説明してもらい、学生はたーーーーくさんの情報を詰め込まれて、少々お疲れの様子でしたが、得られたことは多かったのではないかと私は思うのです。

さて、次学生が来たらどこに連れて行こう…

食文化 田中