アメリカ3大BBQ料理のひとつ、プルドポークを作った話。

川口
川口

商品チームの川口です。GWにアメリカの3大BBQ料理のひとつ「プルドポーク」に挑戦。本格を目指したい初心者に向けて最大限簡単に工程を書いてみた。後続の皆さまのお役に立てると嬉しい。(ちなみ一緒に作ったブリスケットは色々な要因で失敗、後で少し触れます)

噂に聞き、NETFLIXで観た憧れの本場テキサスBBQに想いを馳せるも、神奈川の自宅で10時間も炭火でモクモクさせようものなら、きっと近所からクレームが来る。キャンプ場に行くしか…しかしこの年と状況(41歳・聞き分けの無い1歳児付き)でテント泊は絶対に嫌だ。と思っていた矢先、そうだ実家ならできるではないか!と、GW帰省5日前に気付く。父にスモーカーの準備だけ依頼しておいた。

スモーカーについて

理想を言えばこういうのが良い(参考amazon)炭を置くところと肉を置くところが分離していて、炭を足すときも温度が下がりきらず、温度管理しやすい。肉も大きいので、スモーカーも大きいに越したことは無い。(※ブリスケット失敗要因1)

ざっくり作り方

1.特大の生肉ブロック(プルドポークは肩ロース、ブリスケットは牛ブリスケ)をゲットする。3kg以上だと本場っぽいけど、私は1.5kgで10時間コースを選択。調理時間で調整も可。豚はともかく牛肉はアメリカらしい赤身の脂ののってない肉を選ぶべし。(黒毛ブリスケは脂が多すぎる!※ブリスケット失敗要因2)

2.生肉から脂をトリミングし、オニオンパウダー、塩、胡椒、パプリカパウダーをしっかりあてマリネする。マリネは肉を柔らかくする働きがあるので、一昼夜冷蔵庫に寝かせるとなお良し。

3.炭火の低温で時間をかけて肉に火入れする。合言葉は「SLOW&LOW」。生肉に低温で燻煙を当てながら約10時間かけてじっくり焼き上げる。庫内を135℃でキープしつつ、乾燥を防ぐため、1時間半おきに霧吹きで水気をあてる。リンゴ酢を水で薄めたものでOK。コーラでもいいのかも。

川口
川口

フレンチの低温調理と違って、アメリカ式は豪快だなぁ

4-1.プルドポークは8時間位を目途に取り出し、煮込み工程へ。鍋に入れ、トマトケチャップとワイン、ドライトマト、ローレルあたりを入れて。いい感じにベースの味を作って弱火でぐつぐつ味を染み込ませる。

4-2.ブリスケットはホイルに包んで小一時間休ませる。ケチらず二重に。包むことでモイストに、そして一気に中心温度を上げ、完成まで持ち込むのが目的。これをテキサスクラッチと呼ぶ。中心温度が90度になったら完成!

5.断面を見て、真っ黒になった表面の際に赤いスモークマークが入ったら成功。おめでとう!

とこんな感じ。ネットの様々な情報に混乱し、嫌気がさした勢は私のざっくり工程で流れは理解できるだろう。

「プルド」とは”Pulled”――手で割いた豚肉を指す。

ミートクローをこの日のためにamazonで購入。熊の手みたいで割くのが楽しい。↑この画像の真ん中の肉が少し赤いのがわかるだろうか、ちゃんとスモークマークが出ている。期待大。

でもこれ以外で使い道は見当たらない。壁に飾っとくか。

パンにはさんで楽しむアメリカ南部のBBQメニュー!ケチャップとマスタードソースをかけて食べる。ジャンク!

コールスローがあればさらに本場感が出るし、背徳感を消せるだろう。

本当に肉の表面が真っ黒になるので、若干心配になるのだけど、それこそが時間をかけて作った証。完成時にはなんとも誇らしい気持ちになる。アメリカンなスモーカーがほしいなぁ。