こんにちは、スイカ担当大村花恵です。
美味しいスイカを探して、大分に来ました。
「日田の梨」で有名な大分日田市は、
山々に囲まれた盆地で、昼夜の温度差が大きく、
さらに山から流れてくるきれいな水によって
スイカ栽培に適した環境です。
そんな土地で大玉スイカを作る生産者「ヒタント」さんを訪ねました。
皆さん30、40代の若手で、大玉スイカを軽々持ち上げます。
なんとこの「ヒタント」さん、ナント種苗というスイカの苗を配給する会社の
認定生産者を受けている現時点で唯一の出荷組合で、
凄腕生産者さんです。(※2022年6月現在)
スイカ界の歴史を塗り替えた、「金色羅皇(こんじきらおう)」。
核家族、少子化の影響で小玉スイカの品種改良が盛んな中、
業界で話題のこちらの大玉すいか。
スイカは赤じゃないと美味しくないというイメージを払しょくし、
市場内でも入荷するとすぐさま売り切れてしまう程の人気です。
この写真の物で約12kg。
育てるのが難しく、生産者さん泣かせの品種です。
登場から数年、まだまだ確立された栽培方法はなく、
取材時にもどのつるに交配したらよかったのか、
どのくらいの収穫時期がよさそうかの会話が飛び交っていました。
スイカはシャリ感と糖度で美味しさが決まるといっても過言ではありません。
この黄金スイカ金色羅皇はそれを兼ね備えているだけでなく、
皮のキワまで甘いという驚きの大玉スイカなのです。
カットした際に、中心が薄い黄色で、
皮に向かうにつれて色が濃くなるグラデーションがあるものの方が
美味しいと農家さんはおっしゃいます。
さらに今回は特別に大玉すいかの品種を全てカットしていただきました。
上段左⇒金色羅皇(糖度15度以上)
上段右⇒紅まくら(糖度12度以上)
下段左⇒羅皇ザ・スウィート(糖度15度以上)
下段中央⇒ピノダディー(糖度12度以上)
下段右⇒ブラックジャック(糖度12度以上)
どれも10kg以上の大玉で、こんなに品種が一同に揃うのは珍しく、
スイカ担当としては興奮が抑えられませんでした。
スイカは通常糖度10度前後。
11度あって、「甘い」
12度あって「凄く甘い」なので、どれも素晴らしい仕上がりです。
全て食べ比べましたが、甘さの質?が全く異なりました。
すいかの香りが強いもの、口の中でさっぱりと上品なもの、ものすごく甘さが際立つもの・・・
今期はこのヒタントさんから「金色羅皇」「ピノダディー」「羅皇ザスウィート」を取り扱う予定なので、お楽しみに♪