タガの豊洲市場日記:タラバガニのふんどし、仙極かき、黄ニラ 他

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。

目次

    8月31日(木)今朝の豊洲市場

    タラバガニのふんどし

    タラバガニのふんどし

    わかりにくいですよね。袋に詰められているのは、北海道釧路産の「タラバガニのふんどし」です。通が好む部位なのだとか。

    “ふんどし”とは?


    甲羅の内側にあるお腹の部分。「前掛け」「はかま」などとも呼ばれる部位です。
    もちろん、1尾からひとつしか取れない希少なものです。

    使っているのは食塩のみ。実際に試食してみましたが、カニ足の身とは異なる食感です。ふんわりと言いますか…。
    カニの味はとても濃い訳ではない、というのが私の印象です。
    調べたところ、そのまま食べるのであれば七味マヨに付けたりするのもおすすめなのだそうです。酒稀に良さそうですね。

    この「タラバガニのふんどし」は藤田に並んでいました。“ふんどし”の他にも、“剥き身(フレークや棒)”があります。

    こういった加工品は、サラダや炒飯、クリームコロッケにも活用できそうですね!

    仙極かき

    仙極かき

    北海道仙鳳趾産の牡蠣「仙極かき」は安定して入荷があります。サイズは日によりけりですが。
    厚岸湾の中でも潮の流れがきつい仙鳳趾地区で生産されており、締った身が特徴ですよ~。

    黄ニラ

    黄ニラ

    岡山県産の「黄ニラ」です。一般的な緑のニラの芽が出る前の根株に、覆いを被せて光を遮断することにより葉緑素の生成を抑え軟化(黄色化)させています。収穫した後も光に当てると緑色に色づいてしまうため、スーパーなど店頭に並ぶことはほとんどありません!

    和洋中を問わず様々な料理で使用される万能食材です。やさしく鮮やかな黄色が料理を引き立てるんですよね~。
    「黄ニラ」はニラ特有の臭みが少なく柔らかいので、生のまま刻んでサラダに添えたり、おひたしや焼きなど、素材本来の味わいが楽しめる食べ方を試してみてほしいです。

    タガのひとり言「ニタリクジラが豊洲市場に上場!」

    昨日、東北沖で操業していた捕鯨船の「第三勇新丸」が豊洲桟橋に着岸し、ニタリクジラが荷揚げされました。
    なんと、特別に勇新丸に乗せていただきました!とてもとても貴重な経験。
    是非、コラムをご覧ください!

    ちなみに荷揚げしたニタリクジラは、明日豊洲市場で競りにかけられる予定です。
    さて、どんな価格が付くかしら。