タガの豊洲市場日記:メゴチ(ガッチョ)、江戸前コチ、アーティチョーク 他

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。

目次

    7月1日(土)今朝の豊洲市場

    メゴチ(ガッチョ)

    箱に「ガッチョ」と記載があり、なんじゃ?と思ったら正体は「メゴチ」でした。大阪府泉州地区ではメゴチのことを「ガッチョ」と呼ぶようです。
    旬は春から夏!小型の魚で扁平な頭をしています。香ばしくカリッと揚げた唐揚げや、サクふわな天ぷらにして食べるのが良し!だそうです。

    江戸前コチ(マゴチ)

    江戸前コチ(マゴチ)

    メゴチからの「コチ」です。江戸前のものが入っていました。写真はひっくり返っていますが、上から押しつぶしたように扁平でな魚体が特徴です。
    メゴチが天ぷらに向いているのに対し、あらいや薄作りなど生食が好まれていて、ちり鍋にも使われるそうです。ふぐの代用というイメージでしょうか。

    小あじの笹漬

    小あじの笹漬

    笹漬は魚を塩をあてて旨みを引き出した後に、米酢で〆たものを杉の樽に詰めた物です。杉の樽の香りがより一層旨味を引き出すんですよね~。私はとっても好きです。“笹漬けといえば小鯛!”そんなイメージが強いですが、今回見つけた「小あじの笹漬」も間違いなくおいしいだろうな。
    調べてみると、きすの笹漬けやのどぐろの笹漬け、さよりの笹漬けなどもありました!面白い。

    アーティチョーク

    アーティチョーク

    フレンチやイタリアンのレストランではよく使われる食材で、欧米の市場では、ジャガイモやタマネギぐらい馴染みのある野菜です。日本でも年々認知度が高まっていると感じます。とはいってもどうやって食べるの?と思う方も多いはず。
    実は「アーティチョーク」は食べられるのはガクの一部と中心のみなんです。一般的には丸ごと茹でてからガクをむき、根元についている実を食べます。下処理の段階では変色しやすいのでレモン汁などに漬けておくと良いです。
    生で食べられるので、サラダにしてもおいしいですが、加熱する方が私のおすすめです。フリットにしたり、オーブンで焼いたり、煮込んだりすれば、ホクホクとした食感を楽しめます!

    タガのひとり言「明日は半夏生」

    明日7月2日は半夏生ですね。食卓に、タコを使った一品を加えてみてはいかがでしょうか。

    ▲タコとアボカドのガリシア風を作りました。