タガの豊洲市場日記:ブリヒラ、豊後水道の神経〆あじ、アイスプラント 他

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。

目次

    6月24日(土)今朝の豊洲市場

    ブリヒラ

    ブリとヒラマサのハイブリッド種「ブリヒラ」です。元は近畿大学が開発し、養殖業者が成魚まで育てました。メスのブリとオスのヒラマサのハイブリット種、いわばハーフですね。
    桜島のすそ野から広がる錦江湾。黒潮の恵みも受ける漁場は潮流が速く、深い水深を持ちあたたかい海と、最適な環境で育ちます。
    「ブリヒラ」は、見た目よし、味よし、歯ごたえよし!をうたっています。血合い肉が小さく変色しにくいようです。また、旨みと脂ののった味わいはブリ譲り。コリコリとした食感はヒラマサ譲り。まさにいいとこどりな魚種ですね。

    豊後水道の神経〆あじ

    大分県佐伯で神経締めされ、鮮度抜群な「あじ」が入荷しています。佐伯は大分県の下の方に位置しており、豊後水道によってもたらされる海の恵みが地域の水産業を支えています。なかでも「あじ」は、この地で古くから親しまれてきました。
    黒潮の暖流と瀬戸内海からの寒流がぶつかりあい、魚のエサも豊富な豊後水道で育ったあじは、脂ののりがよく評判が高いです。また、大量に水揚げされてきたため、さまざまな郷土料理や加工品もあります。

    「あじの丸ずし」を聞いたことはあるでしょうか。佐伯市米水津の郷土料理です。まるごと梅酢漬けしたあじに赤しそが巻かれた料理で、祝いの席やお祭りごとの際で食べられたようですが、中骨やはらわた、目玉などを取り除いたり、しそで巻いたり、調理に手間がかかることから、一般家庭でつくることは減ってきているそうです…。

    調べて画像を見てみましたが、とってもおいしそう!廃れてほしくない、郷土料理です。私も試してみたい。

    サメガレイ

    サメガレイ

    以前も紹介した「サメガレイ」。大きいものが入荷していました。画像が逆さだ。

    アイスプラント

    アイスプラント

    「アイスプラント」はヨーロッパで広く親しまれている野菜ですが、日本でも栽培が進み、見かけることも増えてきました。葉の表面に水滴ように付いている粒が特徴的ですよね。凍っているようにも見えます。
    トマトと土の中から吸収したミネラル分がこの粒の中に蓄えられるため、食べるとほんのり塩味を感じられるんです。なのでサラダにする際は、ドレッシングなどの味付けはいつもより控えめにしましょう。
    私も試したことが無いのですが、アイスプラントは加熱するとトロっとした食感になるのだそうです。天ぷらにすると、外はサクサクで、食感が楽しいらしく、是非味わってみたいと思いました!

    タガのひとり言「青春18きっぷで宗太郎越え」

    佐伯駅のホームには、このような魚が描かれている看板があちこちに。

    何の事じゃい、ですよね。佐伯のあじを紹介していて思い出しました。大学生のころ、九州一周旅をした内数日間、青春18きっぷを活用しました。そこでぶちあたった大きな壁が、まさに青春18きっぷ最難関区間ともいわれる宮崎県延岡駅-大分県佐伯駅間、通称「宗太郎越え」と呼ばれる区間です。
    「宗太郎越え」と呼ばれるのは、大分県と宮崎県の県境にある「宗太郎峠」と呼ばれる峠を越えるから。この区間を結ぶ普通列車は1日に1.5往復しかないのです。(延岡発が2本、佐伯発が1本)乗り遅れたら1日をつぶす訳であって、計画的に、慎重に予定を組んで乗り込んだ記憶があります。
    列車も古き良き車両でしたが、車内は私一人。ちょっぴり不安でしたが非常に貴重な経験だったなと思います。

    佐伯駅に着くと、魚が描かれた看板が沢山ありました。どうやら釣りバカ日誌のロケ地にもなっていたようですね。人っ子ひとりいませんでしたが、気持ち明るい駅でした。