タガの豊洲市場日記:花咲蟹、春子鯛、江戸前キス、ズッキーニゼファー 他

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。

目次

    6月15日(木)今朝の豊洲市場

    花咲蟹

    花咲蟹

    「花咲蟹」はこれから秋に向けて旬を迎えます。茹でると真っ赤に色づき、タラバガニや毛蟹、ズワイガニと比べても濃厚な味とコクが特徴なんです。北海道では道東沖でしか捕れません。トップを切り、漁をスタートするのは浜中町。続いて根室市など道東沿岸で順次、開始されます。今年は身入りも良好なようです。
    茹で、蒸しなどで食べてもおいしいですが、みそ汁に入れる(=鉄砲汁)も、濃厚な旨みが堪能でき、おすすめです。ほぐし身で、炊き込みご飯や雑炊、サラダ、グラタン、クリームコロッケなど様々な料理で楽しむのもいいですね。

    春子鯛

    春子鯛

    「春子鯛」とは真鯛の稚魚のことで、春に生まれます。小型で桜のような美しい色合いをしているので、この名前がついたとも言われています。
    名前からも春が旬の鮨に思われがちですが、まだ、日々見かけますし、産地を選ばなければ一年中楽しめるそうです。
    小ささもですが、柔らかく傷がつきやすいので捌くのには少し技がいるかもしれませんが、酢〆、昆布〆などにすれば、とっても絶品。根強いファンもいるようです。

    江戸前キス

    江戸前キス

    産卵を控え栄養を蓄えた「キス」は今が一番おいしい季節です。漢字で書くと、魚へんに喜ぶで「鱚(きす)」です。なかでも、江戸前のキスは、この時期天ぷらに欠かせない食材です。高価ですが、最近は見かける機会も多いです。

    ▲前回紹介したのは、岡山県下津井産のキス

    ズッキーニ ゼファー

    ズッキーニ ゼファー

    栃木県産の「ズッキーニ ゼファー」です。可愛らしいサイズですよね。
    さっとゆがいてオリーブオイルやバターなどで炒めるとおいしいのは、ズッキーニと変わりません。

    タガのひとり言「アスパラガスの焼き浸し」

    アスパラガスを焼いてお浸しに。一般的にはしょうゆベースのだし汁に浸しますが、今回は塩ベースにしてみました。鮮やかに仕上がり、鰹節との相性も抜群です。