【インタビュー】日本野菜ソムリエ協会公式!体を整える野菜事典が出来るまで(第2回)

協会公式の野菜事典なので、チェックは念入りに


こんにちは、築地市場ドットコムのTwitterの中の人です。日本野菜ソムリエ協会さんへのインタビュー、第2回をお届けします。(第1回インタビューはこちら

たった3カ月で完成させてしまった野菜事典、皆さんの苦労したポイント、楽しかった事、思い出に残っているエピソードなどをお尋ねしました!

 

上原さん:第1回目のミーティングはとにかくワクワクしました。皆さんお忙しい方ばかりなので、結局同じメンバーで2回目に集まる事が出来たのは野菜事典が完成したあとの打ち上げになってしまったのですが…。皆さんきっと、徹夜をして限られた時間の中で色々対応して下さったと思います。

川見さん:この野菜事典は「体を整える」がキーワードになっているので、その野菜が持っている「期待できる効果・効能」についてスタッフも野菜ソムリエさんもとにかく膨大な量の調べ作業が発生しました。大変だった作業のひとつですね。

中の人:この野菜事典の構成や、野菜をカテゴライズするにあたっては篠原さんがメインでご担当されたそうですね。

篠原さん:先ほども少しお話に出たのですが、エンターテイメントな野菜事典にしたいという事もあって、まず野菜事典の最初のページには誰もが知っているスター的な存在の野菜を持ってきました。

ねぎ部長:(野菜事典をパラパラとめくって)パプリカがまず登場していますね。その次がトマト。どちらも八百屋さんなどで入手しやすい野菜ですよね。

上原さん:とにかく内容チェック、文字チェックなどの校正にはとても気を遣いました。日本野菜ソムリエ協会が監修している公式の野菜事典ですので、その内容にはきちんと責任を持たなくてはいけないからです。とってもとっても大変な作業だったんですが、文字情報が整理され、デザインに落とし込まれ、確認のためのページデータを見る度に皆さんの努力が報われていく感覚が途中経過ではありましたが強く印象に残っています。

 

何よりも苦戦したのは「キャッチコピー」


川見さん:どの作業も大変でしたが、何よりも苦戦したのはキャッチコピーだったかな、と思います。その野菜が一目で「何に効くのか」がわかるよう、そして楽しく読んで頂く為にも「願い」を込めてキャッチコピーを考えました。ですから、ライターさんにはちょっと強めのオーダーを出してしまいましたね(笑)。上原さんのところへ持って行く手前の段階で5回くらいやり直しをしたりとか(笑)。

中の人:それはライターさんも大変だったでしょうね(笑)。

上原さん:野菜事典の最初に出てくるパプリカやトマトなどの項目では「クスミ・シミにバイバイしたい」「肌細胞を元気にして白肌姫になる」というキャッチコピーを採用しています。栄養成分と効果効能の関係は非常に扱いに気を遣うものですが、情報発信者とした伝えたい事、この野菜事典のエンターテイメント性を重視しつつ、わかりやすく印象に残るように表現して下さいました。

中の人:確かに…。特に女性の場合は「白肌姫」とかピンと来るワードなんじゃないかな、と思います。

ねぎ部長:単純にコレがいい、アレがいい、よりも読んでみようかな?っていう気になりますよね。

 


川見さん:「疲れ顔のクマとオサラバ」や「慢性便秘娘から卒業!」などといった言葉は私達からの応援メッセージでもあります。

篠原さん:私達は食べたもので出来ているんです。だから、ちょっと体調がよくないな~と感じた時に、こういう時にはこういう野菜を食べたほうがいいよ!っていう、わかりやすい野菜事典にしたかった。私は野菜の栄養成分などを主に担当しましたが、効果的な調理法や野菜の保存方法なども担当しました。これ1冊でその野菜に纏わるすべての情報が把握出来れば便利なんじゃないかな、と思ったので…。

ねぎ部長:これ1冊あればOKといった具合ですね。

川見さん:とにかく、ボロボロになるまで使い倒して貰いたい野菜事典になってます。野菜ソムリエを目指す方々だけではなく、私のように普段の食事をとる際にも「同じ食べるなら効果を知って、もっと野菜を積極的に摂りたい!」と思っている方にも是非読んで貰いたいです。また、カフェやレストランなど、いわゆる提供する側にいらっしゃる方々が「使える!」と感じて貰えるような見せ方にも気を配りました。

 

女の子はいつだってダイエットに関心があるんです(笑)


中の人:さて、そんな苦労やこだわりのエピソード満載の野菜事典ですが、皆さんが特に「ココを読んで貰いたい!」というお気に入りのページがあったら教えて下さい。

川見さん:私のお気に入りページは80ページから始まるダイエットを助けてくれる野菜たち、ですね。もともと女性誌(の編集部)に長くいたので常にダイエットは雑誌などでも取り上げる事が多いテーマで。この野菜事典ではほかにない切り口で、ダイエットに向きあえているのではないかと思っています。

中の人:ここに出てくる野菜は、デトックス系、燃焼系、むくみとり系、満腹系と更に細かく分類されているんですよね。これはすごーくわかりやすい!

川見さん:女の子はいつだってダイエットに関心があるんです!スムージーや料理の材料(野菜)を選ぶ時に、この野菜事典を開く事を習慣化してほしいな、と思っています。野菜の知識が身につくまでのバイブルというか、もう本当にボロボロになるまで使い倒して貰いたいんです。

 

ただ野菜だけを食べればいいという訳じゃない


篠原さん:私はすべてのページがお気に入りなのですが…最初の6ページにあるバランスのよい食事、ですね。野菜が体に良いという事はすでに周知の事実ですが、食べ方次第で良くも悪くも働いてしまいます。野菜だけを食べていても体には役立たないんですね。野菜の良さを最大限に生かす為には、バランスのよい食事をとって栄養素をバランスよく取り入れる事が大切。また、私達は栄養素ではなく食品を食べていますので、サプリメントではなく「野菜そのもの」を食べる事が大切であると知って欲しいです。食事は楽しんで食べる事も大切!

ねぎ部長:今ってインターネットでなんでもすぐに調べる事が出来ますが、中にはちょっと胡散臭い情報もあったりしますよね。

中の人:そうかも。例えばテレビ番組でダイエット特集をすると、翌日にスーパーから紹介された商品が売り切れちゃったりしますけど、別にそれを食べれば痩せる!って訳じゃないですもんねえ。

篠原さん:この野菜事典は膨大な時間をかけて調べた情報が掲載されてますので、信頼できますよ(笑)。

上原さん:野菜だけ食べればいい訳じゃないんだよ、という意味で4ページからの導入部分は最初からしっかりと読んで貰いたいページですね。野菜ソムリエ協会として、どんな考えを元に野菜や果物の情報を伝えているか、を皆様に知って頂けるページでもあります。

 

野菜ソムリエさんのその後が面白い


上原さん:もうひとつ、132ページからの「野菜ソムリエで人生変わった!」というページもお気に入りです。全国には素敵な野菜ソムリエさんが沢山いらっしゃるのですが、なかなか個人のエピソードをじっくりと聞いたり、またご紹介する機会ってないんです。

中の人:「野菜ソムリエで人生変わった!」っていうキャッチコピーがまたいいですよね。

川見さん:野菜ソムリエさん達のその後の人生ってすごく面白いんです。野菜ソムリエになると人生が変わる、自分が変わった人は人を変える人になる。

篠原さん:私は野菜ソムリエとして色々な経験を重ねる事で、独立して働く事が出来るようになりました。野菜・果物と、健康・美容・アンチエイジングを軸に伝えられるようになれた事は、ぼんやりと描いていた夢が現実のものになりつつあります。

ねぎ部長:このキャッチコピーの通り、本当に野菜ソムリエになった事で篠原さんの人生が変わったんですね。

篠原さん:ちょっと余談になってしまうのですが…。よく、受講料がちょっと高いかも、なんてお声を聞くのですが、ハッキリ言ってその何倍も色々なものが返って来ます。それは人との出会いだったり、お仕事だったり、色々なんですが。だから、例えば海外旅行を1回分我慢してみて!っていう(笑)、もし受講を迷われている方がいたら是非思い切ってチャレンジして貰いたいですね。

上原さん:好きな事を追求するっていいな、こういうきっかけで人生が変わる事もあるんだ、という野菜ソムリエさん達のエピソードを知る事が出来る、面白いページになっていると思います!

 

(第3回へ続く)

日本野菜ソムリエ協会(公式サイト)
日本野菜ソムリエ協会(公式Twitter)
管理栄養士 篠原絵里佳(公式サイト)
宝島社(公式サイト)