【社員と食】シニアマネージャー 東浦さんの場合

(株)食文化が求人募集するのをずっと待っていた


築地市場ドットコムのTwitterの中の人です。最近、(株)食文化での求人募集が始まりました。食に興味がある方を幅広く募集していますが、「(株)食文化で働く人は一体どんな仕事をしているの?」というご質問をよく頂きますので、シリーズで数回に渡って弊社で働く社員のお仕事と、食との関係についてご紹介していこうと思います!
記念すべき第1回目はシニアマネージャーの東浦さんです。部署は違えど、職制上は中の人の上司にあたるのですが、実は入社した年が同じで近かった事もあり(ちょびっとだけ中の人が先でした)なんとなく同期に近い親近感を持っております。上司ですが、部下や後輩にも気さくに接して下さるので気兼ねなくなんでも相談できる頼もしい存在です。

中の人:まずは簡単に自己紹介からお願いしまーす。

東浦:10歳の時、好きだった漫画はキン肉マンやドラゴンボールではなく「美味しんぼ」でした(笑)。そんな幼少期を経て、大学時代より本格的に食の世界に魅了されます。お金と時間は極力「食」に費やしてましたね。自分でも料理をしましたが、色んなところを食べ歩いたりして食の勉強を重ねる事もずっと続けていました。

中の人:うちの会社(食文化)に来る前も食材を取り扱う会社で働いてたんですよね?

東浦:はい。前職では主にフルーツなどを取り扱っていました。そんな中、仕事と趣味を兼ねてインターネットでも食に関する情報を集めている時に、リンクを辿り辿ってうまいもんドットコム(弊社が運営している食のインターネット通販サイトです!)に出会ったんです。うまいもんドットコムで萩原 章史(弊社代表)が語る食の世界や、その膨大な食に関する知識に衝撃を受けました。結構、自分では勉強しているつもりだったんですけど、まだまだ勉強不足であることを痛感。そこで、「もっと勉強してみたい!この人の会社で働いてみたい!」と思うようになり、(株)食文化が求人募集を出すのを度々待って、ようやく6年前に入社しました。

中の人:ちょうど同じ時期に入社してますので、東浦さんの事はよく覚えています。部署やこれまでの経験値なども違いますので一概には言えないのですが、個人的にあっという間にシニアマネージャーにまでステップアップされたなあ…という印象を持っているんですけども、お仕事に関する東浦さんのポリシーというか、どういう風にこれまで仕事をして来たのか?について詳しく聞かせて下さい。

自分のやりたい仕事と、やらなくてはいけない仕事とのバランス


東浦:そもそも、会社という組織の中で働く上では全員がやりたい仕事が出来る訳がなくて、誰かが良いパフォーマンスを発揮すれば、それが優先されていくものだと自分は考えています。例えば、全員が「商品企画がやりたい」と言った場合、全員を商品企画の担当者にする訳にはいかないし、逆にすでにやっている人や年齢が上の人が優先なんて事も無い。

中の人:確かに、商品企画は沢山の社員が希望しますね。美味しい物を自分で探して来て、どうやったらお客さんに買って貰えるかな?喜んで貰えるかな?っていうのは、楽しいですもんね。

東浦:みんなのやりたい!という気持ちはすごく嬉しいしとても大事なんですけど、残念ながら全員が満足できる配置は不可能なので以下3点を基準に担当者を配置しています。

  1. 1.必要な事(例えばモールサイトの運営や商品企画、外部への販売、マスタ登録などなど)
  2. 2.得意な事(会社にとってパフォーマンスが最も高くなる配置)
  3. 3.やりたい事(個人がやりたい、モチベーションが最も高くなる配置)

この1~3を新しく「仕事として」作っていくのが、弊社の場合はマネージャー以上の社員の仕事ですね。そして、それぞれの優先順位を考えながら担当者を配置していきます。

中の人:(株)食文化の場合、まず最初に出荷業務だったりお客様への対応だったりを経験し、その後それぞれの得意な分野や希望する分野へ異動するケースが多いような気がします。広く浅く最初に経験出来ているので、他部署へ異動してもなんとなく会社全体の仕事の流れというかイメージが掴みやすいような感じがしますね。

東浦:それらをなんとなくでもいいから理解して、「手を上げる」事が出来るようになると、より「自分のやりたい仕事」への道が開けてくると思います。頑張っているだけではやっぱり駄目なんだよね…。だって、頑張るのは当たり前なので(笑)。

東浦さんはどんな風にシニアマネージャーになったの?


中の人:では、東浦さんは(株)食文化に入ってからどんな風にお仕事をして、どんな風に食とも向き合って来たんでしょうか?

東浦:先ほどの「手を上げる」という行動ですが、自分を例に出すとこんな感じです。最初の1年間は主にOP部で出荷チームの一員として業務を行っていました。それで半年くらい経過した頃に、思い切って直接社長にメールを送ったんですね。当時まだ手薄だった、「BtoB販売をやった方が良いのでは?」と。そして「是非、自分にやらせて欲しい!」と。

中の人:結構、大胆ですね。

東浦:まあ、結局その時は社長から「慌てなさんな」的なアドバイスを貰いましたが…(笑)。でも今は部長からの後押しも頂き、おかげさまで新たにその課を作って貰えましたし、責任者もやらせて貰っています。

中の人:結果的に東浦さんのやりたかった仕事は実現している、と。

東浦:当時の自分のやりたい仕事ランキングはこんな感じでした。

  1. 1.BtoB販売
  2. 2.商品企画
  3. 3.サイト運営
  4. 4.その他、必要なことは何でもやりますよ~

1年くらい働いて、2の商品企画をやりたい人が余りに多い事に気づきます。

中の人:そうですねー、さっきも言いましたけど本当に商品企画を希望する社員は多いです。それだけ魅力的なお仕事なんでしょうけれど。

東浦:そこで、自分の中でのやりたい度合いは低かったが、責任者になれやすそうだった3に力を入れました。早目にポジションを上げる行動を取った方が、自分のやりたいことが後々やりやすくなると考えていましたし、給与を上げたかったしという事で。急がば回れでやりたい事よりも、昇級・昇格の優先順位を自分の中で選択したという事ですね。

中の人:自分がやりたい仕事(東浦さんの場合はBtoB販売)はちょっと置いといて、という感じで。

東浦:そして、サイト運営の仕事をやりつつ自分のパフォーマンスを上げて、そこで改めて「運営面に特化したポジションをやりたい」と手を上げました。手を上げられるだけの実績や言動、立ち振る舞いというのは重要です。上司や先輩に相談やアドバイスを求めるもの良いかもしれません。私も上司に相談をしながら、運営マネージャーを任されるようになり、最終的にBtoB販売に辿り着く事が出来ました。

東浦さんのお弁当にはイベリコ豚が潜んでいる


中の人:東浦さんのお仕事ヒストリー、ありがとうございました。さて、ここからは普段、東浦さんが何を食べているか?について聞かせて下さい。食に携わる仕事をしている会社の社員が食べているもの、って皆さんきっと興味があると思いますので…。

東浦:基本的にお弁当は毎日持って来ています。と言っても、前の日の晩御飯の残り物を詰めたりする事が多いので、お弁当の中身を見られてしまうと前日の晩御飯メニューがバレバレなのでちょっと恥ずかしいです(笑)。

中の人:ある日の東浦さんのお弁当の中身を失礼ながら写真撮影させて頂きました!美味しそう!

東浦:この日のお弁当の中身は、

  • ・豚肩ロースのグリル
  • ・ゴーヤチャンプルー
  • ・ポテトサラダ
  • ・ミニトマト
  • ・クレソン
  • ・もち麦入りコシヒカリ

です。ポイントは豚肩ロースのグリル!モンタラス社の上イベリコを使用しています。脂の美味しさが他のイベリコとは違うんです。美味。(※モンタラス社はスペインの老舗、生ハムづくりの為に育てられたイベリコ豚なので脚だけではなく他の部位も美味しいと評判なんです。)このポテトサラダは長野県の御牧ヶ原・白土で育ったじゃがいもを使用。

中の人:一見、庶民的に思えるポテトサラダにもこだわりがあるんですね…!

東浦:そうです(笑)。茹ででは無く蒸して作ったので、レストラン級の美味しさですよー。あと、極力ビタミンA,B,Cが摂れるよう心掛けていますね。

中の人:そういえば、中の人と東浦さんは毎朝のVitamixで作るスムージー仲間なんですよね。東浦さんは栄養素にもお詳しいのでいつも助かっております。

お客様に食を案内するためには、自分自身の勉強が大切!

中の人:お弁当以外にも、もともとお好きだという料理や外食なんかについても聞かせて下さい。

東浦:毎月必ずという訳ではありませんが…月に4回以上は仕込み含めて8時間以上かけるフルコースを実践。月に1回以上は一人1万円以上する外食を経験し勉強しています。

中の人:東浦さんに限らず、うちの社員は食べる事がとにかく好きな人が多いですよね~。中の人も食べ歩きは好きです。

東浦:その他、毎日やっている習慣としては…食に関するテレビ番組を録画して週に15本以上の番組をチェックしてますね。お客様に食を案内するためには、自分自身の勉強が大切と考えているので、まだまだ足りていませんが日々努力を続けています。その甲斐あってか、3年前と現在とでは実践する料理の見た目も味も格段にアップしました!


東浦:例えば3年前の前菜の盛り合わせはこんな感じ…。

中の人:プレートできちんと区切られてるし、コレはコレで十分「盛り付け頑張ってるな~」って思えますけどね。


東浦:当時の自分もだいぶ満足していました(笑)。でも、3年後がコレですよ。

中の人:えっ!?スゴイ、全然違う!

東浦:今は自分で八寸(はっすん…会席料理における前菜の事)を作ります。

中の人:上のお料理のひとつひとつも素敵ですけども、その下に敷いているお皿代わりの…なんだろう、小道具の選び方というかセンスも格段にあがってますね。


東浦:もうひとつ、こっちは3年前のサーモンマリネです。

中の人:写真の画質がもともと良くない事もありますが、ちょっとゴチャゴチャしていて肝心なサーモンが見えなくなってしまってますね。


東浦:それが3年後にはこうなります。

中の人:今のほうが断然、美味しそう!あと、盛り付けは勿論ですが写真の構図や明るさなどもハッキリと違う事がよくわかります。

東浦:盛り付けなどは、まずは模倣から入ります。コレいいな、と思った料理に出会った時のイメージを思い出しながら、少しずつレベルアップして来たな~って感じです。日々努力をして、成長する。仕事にも趣味の料理にも大切な事だな、と考えています。