梅雨と夏の暑さを吹き飛ばすプラム
お手玉くらいの大きさで可愛らしい形のプラムは、6月頃からお店に並び始め、甘味と酸味のバランスがよくジューシーなので、ジメジメとした梅雨や暑い夏にはもってこいの果実です。
女性に特に人気があり、そのまま食べるのが主流のプラムですが、主な産地は山梨県で、他にも長野県や和歌山県、山形県などで栽培されています。
一般的にプラムは国産のものが、7~8個で600~700円ほどの価格で販売されていることが多く、お手頃な価格なので手に取りやすいと思います。
今回はそんな赤く光り輝き、ツヤのある山梨県産の『大石プラム』をご紹介します。
プラムは色々な国を渡ってきたフルーツ!
プラムは日本では「すもも」と呼ばれており、よく桃の仲間と勘違いされやすいのですが、実は桃の仲間ではなくバラ科すもも属の植物なんです。約30種類ほどあり、日本では生で食べるのが主流の、日本すももが多く出回っています。
そもそも日本へは中国原産のすももが、奈良時代に伝わったとされており、日本ですももが栽培され始めたのは、明治時代になってからです。
それまでは桃の形に似ているのに酸味が強いため、桃の出来損ないのように「酸桃(すもも)」と馬鹿にされていたそうです。
しかし大正時代、19世紀頃にアメリカに伝わったすももが、品種改良を経て日本に戻ってきてから、日本でも本格的な栽培が始まったそうです。
ちなみに今回ご紹介する『大石プラム』は、1952年4月に品種登録され、生産者の大石敏雄さんの名前から名付けられました。
福島県で「フォーモーサ」という品種から交配によって誕生したのですが、交配したもう一方の品種は不明とされています。現在は「ビューティー」という品種ではないかと考えられていますが、定かではありません。
大石プラムの実際の感触は?
入手した大石プラムは、ちょうど熟していたのもあって、皮全体が赤く色づき張りがありました。鼻を近づけると甘酸っぱいさわやかな香りがしてきます。
大石プラムを食べてみました
プラムは皮を剥かずにそのまま食べられるフルーツです。
皮と種のまわりに酸味があるので、皮も一緒に食べると、皮の酸味と果肉のさっぱりとした甘みが味わえますし、食べ続けて種のまわりに到達すると、皮よりも酸味が強く渋みも少しあるので、口の中がすっきりします。
食感は少しシャキシャキしていて、果汁も口いっぱいに広がるので、疲れた時やリフレッシュしたいときにおすすめです。
大石プラムの食べ方、保存方法は?
生でそのまま食べる以外にも色々な使い道があります。
例えば皮ごとコンポートやジャムにすると、色鮮やかな赤色になりますし、ケーキやサラダに入れると甘酸っぱさがいいアクセントになります。またヨーグルトやスムージーに入れると、くどくなく爽やかな風味になるので、朝ごはんやデザートにもってこいです。
プラムは日持ちしにくいので、新聞紙やキッチンペーパーにくるんだ後、袋やジップロックに入れて冷蔵庫に。まだ熟していなかったら冷やさずに、室温で保存しましょう。
赤くツヤとハリがある皮になるまで食べるのは我慢です。
まとめ
プラムを食べたことがない方や、あまり食べたことがない方もいらっしゃると思います。
梅雨の湿度や夏の暑さが鬱陶しい季節に反して生まれた、爽やかな酸味と甘みのプラムをぜひ味わってみてください。