豊洲市場ドットコムのウラガワ。 こんにちは！現在食文化でインターンシップ中の阿部です。
前回に引き続きインターンシップの一環として「桃を使ったスイーツのリポートをしてきて！」ということで、今回は「ニューヨークラウンジby インターコンチネンタル 東京ベイ」にやってきました！！
このお店、実はホテルインターコンチネンタル東京ベイの中にあります。お伺いしたのがお盆前ということもあり多くのお客さんで賑わっていました。席に案内されるとふかふかの上品なソファーがお出迎えしてくれます。疲れた身体を包み込み眠気が…
…さて、ソファーでそのまま寝そうになりながら桃のスイーツを食べたいと思います！
今回いただくのは桃のパフェ！…ですがただの桃のパフェではありません。
なんとこのパフェ、“シャンパン”を使ったパフェなのです！どこに使われているかというとパフェの下部に敷き詰められているグラニテの部分。その上には桃のシャーベット、生の桃3切れ、ヨーグルトピーチのムースと棒状の砂糖菓子が上品に乗っています。全てピンク色で統一され、ほとんどに桃を使っているにも関わらず全く違う姿に変わっており、見るだけでも楽しいです。ラズベリーやミントの色合いもピンク一色の中で映えてため息が出るほど美しいです。……グラニテが気になりますが上部から順番にいただきたいと思います！
まずはパフェの手前側から生の桃をいただきます！
存在感抜群のこの生の桃は「長野県産」とのこと。長野県は高地特有の日較差や温度差、冬に積った雪が融けることによる雪解け水などにより美味しい農産物ができることが特徴です。桃は全国で3番目に多く生産しており、シェアとしては約12%を占めております！（ちなみに1位は山梨県、2位は福島県です）実はこの時期見られる品種である「なつっこ」や「たまき」は信州・長野県生まれだそうです。特に「なつっこ」はインターン先でお世話になっている出荷場でも最近よく見かけます。前回の記事で載せた写真の桃も産地は違いますが「なつっこ」です。意外なところで長野県と縁がありました。
さて、豆知識もついたところで早速いただきます！この日パフェに使われた品種は残念ながら分かりませんでしたがトロトロした食感とじんわりとした優しい甘さが口の中を満たします。シャーベットやグラニテで冷やされているので歯ごたえはしっかりしていますが口の中で温めていくとトロトロした食感が現れなんとも言えない幸福感に包まれます。
次に写真奥に控えめに鎮座するヨーグルトピーチにメスを入れます！
白に近いピンク色でパッと見は生クリームに見えますが食べてみるとしっかりとヨーグルト味を感じると同時に桃の香りがふわっと鼻を抜けます。生の桃と一緒に食べると桃のトロトロ感とヨーグルトの爽やかさが相まってまた違った美味しさがあります。上に乗っている砂糖菓子とも相性抜群！
次に桃のシャーベットにフォーカス！薄い白に近いピンク色で涼しげな色合いです。食べてみると先ほどの生の桃と違い、ガツンとした桃の甘さが前面に押し出されています！ラズベリーと一緒に食べるとベリーの甘酸っぱさがより桃の甘みを引き立ててまた違った味わいが生まれます。ここでシャーベットと一緒に先ほどのヨーグルトピーチを食べるとヨーグルトの酸味とシャーベットの甘みがミックスされ、よりシャーベットの甘みが引き立ちます。さらにムースをしばらく放置するとヨーグルトが冷やされてシャーベット状になり、滑らかな食感からシャリシャリした食感に変化します。これによりヨーグルト本来の酸味と甘みが強くなり、別物を食べているようです。温度の変化でこんなに味も食感も変わるとは…驚きです。
最後にいよいよメインの桃とシャンパンのグラニテです。薄いピンク色に光が反射し宝石のようです。グラニテとはシャーベット状の氷菓です。見るからに涼しげで見ているだけで暑さを和らげてくれます。食べてみると頭がキーンとしたり、刺すような冷たさはなくジワジワと口の中で溶けていきます。シャーベットでもかき氷でもない不思議な食感です。その後ふわりと桃の香りが鼻を抜けたと思ったら、シャンパンの味が口いっぱいに広がります！まさにお酒を“食べて”います！きちんとアルコール感も感じられほろ酔い気分です(笑) ここで溶けてしまったシャーベットやヨーグルトピーチと混ぜてみると、シャンパンのアルコール感に桃の香りや甘味が加わりカクテルのような味わいに変化しました。溶けても美味しいとは…
まさに一度で二度も三度も美味しいパフェでした！桃の使い方としてここまで違いが出せることもとても勉強になるだけでなく落ち着いた雰囲気も相まってゆっくり堪能することができました。皆様も大人な桃のパフェをぜひ楽しんでみてください。
最後にニューヨークラウンジ by インターコンチネンタル 東京ベイの皆さま、ご協力誠にありがとうございました！
