松茸を食べる会 2023

商品部 青果仕入れ担当の冲田です。
姉妹サイトのうまいもんドットコムで毎年大好評いただいている丹波商店の丹波・摂津の松茸
「食の会制度」を利用して、名残の品で松茸を満喫する会を開催しました。

(株)食文化には社員の福利厚生の一貫として「食の会制度」というものがあります。
「食の世界でその道のプロになる」になるために、その経験値獲得にかかるコストを一部会社が負担してくれる制度です。

今回の主なメニューはこちら。松茸、枝豆、三田牛は丹波商店のもの。その他の海産や野菜は豊洲市場で見繕ってきたものになります。

・丹波黒大豆の枝豆
・北海道産 つぶ貝
・北海道産 さんま
・北海道産 ボタンエビ
・茄子(蔵王サファイア)の揚げびたし

・焼き松茸
・松茸の白菜ドーム焼き:香りが移る
・松茸のお吸い物
・すき焼き(三田牛、焼き豆腐、春菊、白菜、葱、緑の一番星)
・松茸ご飯&雑炊

昨年は不作で全国的に全く量がなく、2023年は連日うだるような暑さだったため、当初は今年も大丈夫か?!と市場内では心配の声が多かったです。
確かに出始めるのは遅かったのですが、今年は東北の山形や岩手県産の入荷量が多かった(局所的に、長野県など一部の産地は少なかったです。)のでそれなりな相場動きで、多くの方にお届けすることが出来て一安心でした。

今回は10月末の開催だったので、シーズン最終盤の名残品。
ピーク時と比較すると、香りの強さや味の濃さは少し落ち着いていましたが、それでも丹波は丹波。上品な香りと甘さを堪能することができました。

それでは前菜から軽くご紹介いたします。

まずは丹波の黒枝豆。
一度食べたらなかなか普通の枝豆には戻ることができなくなるぐらいの、味の濃さとコクは流石のもの。
取る手が止まらずあっという間になくなっていきました。

海鮮チームの目利きで選んださんま刺しと

つぶ貝刺し、

そして海鮮チームの料理長 田賀渾身の肝の甘辛煮、

山形特産の茄子『蔵王サファイア』の揚げびたし。


刺身はどちらも鮮度の高さがうかがえるもので、特につぶ貝は嚙めば嚙むほど味が出てきて飲み込むのがもったいないほど。肝も生で買うからこそ食べることができる部位で、海鮮チームの腕が光っていました。

ボタンエビもぷりぷりの肉質と抜群の甘さ、そして少しラッキーな気持ちのする子持ちの個体。

「頭はこうやって食べるんだ!」といつもお世話になっている八木澤カメラマンが腕を振るってくださり、余すことなく美味しくいただきました。

さて、お待ちかね。本番の松茸すき焼きタイムです。見るからに美味しそうな三田牛。

松茸は豪快に裂いて投入、食べ応え抜群。


すき焼きに関しても八木澤カメラマンが美味しく食べるテクニックを教えてくれます。
白菜をドーム型にして被せ、蓋をすることで各素材に松茸の香りをまとわせるんです。

お肉や野菜と一緒にまとわす卵はうまいもんドットコム定番の緑の一番星。
贅沢に大きいポーションで食べる松茸とお肉、そして松茸の香りが染み込んだ椎茸や豆腐、ネギ、春菊、濃厚な卵、これらが渾然一体となることで、複雑な旨みをこれでもかと堪能することができます。

合間にいただく松茸のお吸い物。個人的にはお吸い物が松茸の美味しさを一番引き出してくれるのではないかと思っています。松茸にしかない香りを存分に楽しむことができるからです。

最後は〆のごはんもの。
ごはんはもちろん土鍋で炊きました。

お腹が結構いっぱい、さっぱりといただきたい方は松茸ごはんで。
まだまだ食べたりないよ!という元気いっぱいの方は雑炊がおススメ。

みな美味しいものを食べ、ホッコリしているところで集合写真。
美味しいものは場の空気を温め、人と人の距離を縮める存在になれる、と改めて思わせてくれた会でした。