本まぐろのテール(尾の身)の楽しみ方

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡っています。連載コラム「タガの豊洲市場日記」も、是非ご覧ください!

目次

    先日ご紹介した本まぐろのテールを購入しました。

    ▲以前の投稿はこちら

    まぐろのテール(尾の身)とは

    赤丸の部分

    回遊魚のまぐろは、尾びれを常に動かしているため筋力が発達し、しっかりとした肉質が特徴。皮と身の間の筋はコラーゲンが多く含まれますので、加熱することで柔らかくなるんです。
    筋の少ない内側は刺身で食べることもできますが、加熱して食べるのがおすすめです。塩胡椒とにんにくでシンプルにステーキ、照り焼きや煮付け等でたのしめますよ。

    私も調理したので紹介していきます!

    下処理

    テール(尾の身)輪切り


    テールの水気を取り除き、骨筋に沿って包丁を入れます。
    中心の中骨を取り除くと綺麗に4分割になります。

    4分割


    皮をひきます。皮と身の間はスジスジですが、これが焼くとおいしいのです。
    大して気になるわけではないのですが、わたしはここでくさみを取るために塩と酒を振りました。
    半分はステーキに、半分は煮付けにすることにします。

    まぐろのテールステーキ

    2/4(半分)はステーキにします。


    油をひいたスキレッドに塩胡椒したテール、タイムをのせて焼く、だけ。わたしはタレをかけずシンプルにレモンを絞っていただきました。
    照り焼きにするならタレに絡めて、また、ムニエル風に小麦粉をまぶしてバターで焼いてもいいと思います。

    まぐろテールの煮つけ

    もう2/4(半分)は煮付けに。身から離した骨も一緒に煮ていきます。コラーゲン大切。

    身は煮る前に一度、煮こぼします。
    酒みりん醤油砂糖をあわせて煮立たせ、そこにテール、生姜を投入し、落し蓋をして煮ます。お好みで葱など入れても良いですね。
    味が染みるよう一度冷まして、時間を置いたら再度煮立たせたら完成です。

    ステーキも煮付けもとってもおいしく、また肉質がしっかりしているので食べ応えもあり、大満足です。
    召し上がったことの無い方は、ぜひ試してみてほしいです。

    と、いうことで、

    今回、仲卸「米彦」に協力していただき、定番で販売している商品に、セットでテールを付ける規格を実現することができました!
    もちろん、1尾に1つしかないテールの部分。ですのでわずかな限定数とはなりますが、是非この機会に!