【築地魚河岸】福島県漁業の今と試食会(7月22日)に参加してきました

知って欲しい、福島県漁業の今


こんにちは、築地市場ドットコムのTwitterの中の人です。7月22日(土)に場外市場にある、築地魚河岸の3Fで開催された第2回 福島県漁業の今と試食会に参加してきましたので、レポートをお送りします。イベントは朝の8時スタート。さすが、築地市場です。こんなに朝早くから人が集まるものなのか…と当初、疑っておりましたが中の人が到着した頃にはすでに多くの参加者さんで賑わっていましたよ。第1回は3月頃に開催されたようですが、昼頃には用意した試食が綺麗になくなってしまった程、大盛況だったようです。第2回を楽しみにされている方も多かったのではないでしょうか?


イベントが開催された場所は、場外市場にある築地魚河岸。中の人も月に何度か、お買い物で訪れております。3Fにある築地魚河岸スタジオ・イベントスペースへは、建物の中からも行けますし、外階段を利用して直接行く事も出来ます。この日は朝からとても暑かったので人はまばらでしたが、ベンチやテーブルもあるこの広場では築地魚河岸でお買い物した美味しい食材をその場ですぐ食べる事が出来るイートインスペースにもなっているんですよ。写真の右手にチラリとうつりこんでいるソフトクリームも美味しそうです…ŧ‹”ŧ‹”(๑´ㅂ`๑)ŧ‹”ŧ‹”


朝9時頃の時点で、すでにこんなにも多くの参加者さんが!福島県から築地市場へいらしたスタッフの方々も、みなさん元気よくイベントの告知をされていました。


中の人もそんなスタッフの方々に誘われてイベントスペースの奥のほうへ…。すると目の前ではテレビ局の取材が行われていました。このイベントの注目度の高さがよくわかります。

みんなのお目当ては美味しいカツオとメヒカリ


このイベントが前回大人気だった理由はコレです。美味しい福島県のお魚が無料で試食出来るんですね。前回はヒラメのお刺身、煮アナゴ、メヒカリの唐揚げが試食として提供されたそうですが、用意された1000食分は昼頃にはなくなってしまったそう。第2回の無料試食は、いわき市小名浜のカツオのお刺身、同じく鰹の焼きびたし、そしてメヒカリの唐揚げが提供されました。とても無料で頂ける試食とは思えないほどのボリュームです。お写真を撮らせて頂いていると、「どうぞ、食べて食べて!」と3種類とも渡されてしまい(笑)、この日の朝ゴハンはかなり豪華なものになってしまいました。


もちろん、ただ食べるだけではなく、スタッフの方々がそれぞれのお魚について詳しく説明をして下さります。食べながら勉強出来る、そんなイベントです。


プリップリのカツオのお刺身。いわきの夏の味覚の代表でもあるカツオは、常磐ものの初カツオが例年6月頃にいわき沖がよい漁場になるんですって!カツオの鮮度は抜群です。そういえばこれまで、意識して福島県産のカツオを食べた記憶がありません。なんとなく、カツオと言えば高知県かな?というイメージが強かったのですが、福島県のカツオもとっても美味しかったですよ。スタッフの方が教えて下さったのですが、いわきではニンニクをたっぷりと摩り下ろしたニンニク醤油で食べるのが一般的のようです。「へ~、生姜じゃないんだ!」とその場にいた参加者さんもみんなビックリ。
本当はこの試食会でもニンニクを当初用意する予定だったそうですが、やはり匂いが気になる方もいるのでは…という事で今回は見送りとなったそうです。もしご自宅などで福島県のカツオをお刺身で頂く機会があったら、是非摩り下ろしたニンニクで食べてみて下さい…!


そして、カツオでもう一品。こちらはカツオの焼きびたしです。ありがたい事に、レシピまで頂いてしまいました。カツオを生姜や醤油など和風な味付けで仕上げた一品です。一般的な煮魚などとはまたちょっと違う味わいと食感。カツオと言えばカツオのたたき、くらいしか思い浮かばない中の人ですが、こんな調理方法があるんだ~、と感心しながら美味しく頂きました。

いわきのソウルフードと言えば、メヒカリ


そして、会場のあちこちから「美味しい!」「初めて食べた!」と大人気だったのが、こちらのメヒカリの唐揚げです。いわき市の魚に選定されているメヒカリ(の唐揚げ)は、いわきのソウルフードと言えます。メヒカリ、初めて食べました。思ってたよりも(失礼)美味しかったです。皮が薄くて脂がしっかりと乗っているので、衣の部分はサクッとしながらも口の中に入るとふわ~っと柔らかい身がしっとりと広がって行きます…。そして気づくともうなくなってるんです…。つい、また食べたくなってしまう味。


お隣で無料試食を召し上がっていらした参加者さんは、「朝からビールが欲しくなっちゃいますね」と仰ってました。皆さん、スタッフさんの説明を真剣に聞きながら試食を召し上がっていたり、テーブルに置かれていたレシピやチラシなどを持ち帰って行かれたりと、試食を通じて福島県漁業について知ろうという方ばかりだったのがとても印象的です。


美味しく試食を頂いたあとは、アンケートに記入をしてスタッフさんに渡します。中の人が試食を終えて会場をあとにしようとした頃には更に参加者さんが増えていました。また、築地魚河岸の1Fの仲卸さんでもこの日は常磐もののお魚いろいろをお取扱いされていたらしく、帰りがけにお買い物していく参加者さんも多かったのではないでしょうか?


お向いのイベントスペースでは、福島県漁業について詳しく解説がなされているパネルや紹介映像の展示も。皆さん、無料試食を食べるだけではなく、こちらのブースでも真剣に解説を読まれている方が多かったです。
いわき市の小名浜港などには漁獲されたカツオやサバなどの魚が水揚げされますが、水揚量は震災前の水準に届いていません。そんな中、今シーズンの初カツオが水揚げされ、福島県漁業の現状とともにカツオの味も築地魚河岸で紹介されたという訳なんですね。福島県の沿岸域では、放射性物質モニタリング検査が実施されています。風評被害などに惑わされず、まずは福島県漁業の「今」を知って貰えれば、と思います。

築地魚河岸(公式HP)