こんにちは、築地市場ドットコムのTwitterの中の人です。
トマト、と聞くと夏野菜だと思いがちですが、実は秋冬トマトと言って今が旬のピークを迎える品種も多数存在します。毎朝、築地市場の中を散策していますが、全国各地より様々なトマトが届いているんです。ハウス栽培されている品種も多い為、それぞれのトマトに旬はあるものの、一年中見かける事が出来ますね。
また、最近は一般的なトマトよりも甘味が強い「フルーツトマト」の人気が高まって来ています。トマト専門店が登場したり、スーパーの店頭でも種類豊富なトマトが並ぶなど、味だけではなく見た目や品種、ブランドで選ぶ事が出来るようになって来ているみたいです。
【たかしまフルーティトマト】
もはやフルーツ?と言えなくもない、糖度9度以上を誇るフルーツトマトです。たかしま農園ではトマトを甘やかさずに最小限の水と肥料で育てあげる事で、トマト本来の甘みと旨みをハート型の実にギュギュッ!と凝縮しています。中でも「情熱ハート」と名付けられたトマトはデザートのような甘さを誇る逸品。その名の通り、ハート型をしているとってもキュートなフルーツトマトなんですよ。
【フルティカトマト】
甘いだけではなく旨みもちゃんとあるフルティカトマト。私達は栽培にこだわりを持つ、和郷園さんのフルティカトマトをお取扱いしています。和郷園では普通のトマトと同じように土の上で作ると普通の味になってしまう為、土を極力使わない栽培方法で甘く育て上げるんだそう。園地を訪ねた事があるのですが、収穫される前のフルティカトマトにはカワイイ産毛もチマチマとついていました\(^o^)/
【アメーラトマト】
フルーツトマトの中では知名度ナンバー1とも言える、アメーラトマト。スーパーなどにも比較的並びやすいブランドなので、見かけた事がある方も多いのでは?アメーラトマトは普通のトマトよりも小さくなるように育てます。その為、凝縮された味となり、滑らかに広がるゼリーと表皮に近い部分の甘さが相まって、「美味い!」という感覚を呼び起こすのです。そのまま食べても勿論美味しいのですが、料理に用いると深いコクを演出してくれますよ。
【塩トマト】
熊本県の南部、八代地域の海に面した干拓地で栽培された「塩トマト」。本来、塩分濃度の高い土地は作物が正常に育つには不適切で「塩害」という被害があるように、植物は根から十分な水を吸収することが出来ずに枯れてしまいます…|ω・`)
ですが、塩トマトはその環境をあえて活かし、枯れるギリギリの所まで水分を減らす事により、極限まで甘さや旨みが濃縮されたフルーツトマトに育てあげるのです!ミネラル豊富な土壌により、トマトの美味しさが一層引き立った味わいに仕上がっています。
代表的なフルーツトマトをいくつかご紹介しました、そもそもフルーツトマトとはトマトの品種を指すのではなく、栽培工程の中で極力水分補給を抑えながら完熟させて糖度を高めたトマトの事を指しています。一般的な普通のトマトよりも長い時間や手間暇をかけて育てるので、栄養価・味・香りがギュッと濃縮されたフルーツトマトになるのです。
最近では赤いトマトだけではなく、黄色や緑色でも十分に美味しいトマトも沢山出回っていますので、お料理の方法によって使い分けてみて下さい。