【実食】福井県のご当地食材、知ってる?食の國 福井館で見つけた「キニナル」福井食材3選


こんにちは、築地市場ドットコムのTwitterの中の人です。
アンテナショップで見かけた美味しいものシリーズ、今回は福井県のアンテナショップで購入した商品を実食してみたいと思います。ちなみに銀座にある「食の國 福井館」は銀座の端っこにひっそりとあるのですが、中の人は割とお気に入りのアンテナショップです。

 

【だるま屋】かたパン


今回の福井県の美味しいものはねぎ部長のセレクトだったのですが「なんか堅そうだったから」買ってみたそうです。だるま屋のかたパン。フジテレビの女性アナウンサーの愛称のような響きを持っています。


ものすご~く素朴な雰囲気をプンプンと醸し出しています。以前かりんとうの食べ比べをした時にもいくつかあったのですが、ご当地商品にはどうも「堅い食感」ブームが潜んでいるようです。と、いうよりも昔の原材料はやはり限られていたと思うので、自然とそういう食感に仕上がってしまうのかも知れません。だるま屋さんの敦賀名物 かたパンも地元の人に愛されるロングセラー商品。


ポイントはこの中央にまぶしてある青のりでしょうか。コレはちょっと、初めて遭遇したアクセントですね。原材料は小麦粉、砂糖、青のり、塩、膨張剤となっていますがなんだかお好み焼きの材料にも似ているような…。そのせいか、試食したスタッフの第一声はほとんど「お好み焼きの味!」「いや、これはたこ焼き!」でした。


うっかりすると前歯が持ってかれる程に堅いので、気合を入れてしっかりと噛んで下さい。なんというか密度がかなり高く仕上がっているので、手で折るのも一苦労なんです。ねぎ部長の「人生の中で一番堅い食べ物に出会った」というコメントが印象的でした。ちなみにこのかたパン、ルーツを辿ると明治の頃に名古屋から伝わったと言われているんだそう。やはり全国各地にこの手の素朴なお菓子は伝わっていたんでしょうね。

 

【天清酒万寿店】皮ようかん


実食レポート、2商品目は天清酒万寿店の皮ようかんです。創業がなんと天保の時代という歴史のあるお店は、天清の酒万寿という銘菓が有名なのですがこちらの皮ようかんもとても美味しかったですよ。


「氣比さん祭といえば、天清の皮ようかん」と親しまれて百有余年というこちらの皮ようかん。


これ、皮ようかんと言いつつも一般的な羊羹とはちょっと食感が異なり、面白いなあと思いました。
自家製のこし餡に小麦粉や砂糖をよく練り合せた生地を、天然の竹皮に包んで蒸し上げています。すっごい、もっちもち食感!なんか、羊羹というよりもあんこ味の餅って感じです。


竹の皮の風味がふわっと香るところも素朴でいい…。もちもち食感は例えると干しイモのような感じに近いと思います。

 

【高野由平商店】甘露梅肉


実食レポート、2商品目は高野由平商店の甘露梅肉。中の人的にはこれが一番美味しかったです。てか、この甘露梅肉かなりポテンシャル高いと思います。白いごはんにONするのは勿論のこと、ちまちま舐めて酒の肴にするもよし、甘露煮だからほのかな甘みもあるのでおやつ的な感じで食べたりトッピングにするもよし、これひとつあるとかなり重宝するんじゃないか…と思ってます。


とにかく梅の香りがハンパなーい\(^o^)/
見た目、すっごい酸っぱそうに思えるでしょ?でもでも、まったくそんな事ないんです。まるで梅ジャムのような感じで、甘さ、酸っぱさ、しょっぱさ、全てを兼ね備えているんです。なにこの万能感。


白いごはんに合わせても十分「イケる…!」と感じました。だって、普通に甘露煮とか煮物とか甘いおかずも白いごはんに合わせますよね?酸っぱい梅干しではなくて、ちょっと甘いタイプの梅干しが好きな方にはこれドンピシャな味だと思います。絶妙すぎる。


この甘露梅肉はとっても手間暇をかけて作られています。福井県産の梅をまず1ヶ月ほど砂糖漬けにし、そこで出来た果汁と実を別々の壺に分け、ここからなんと3~4年程じ~っくりと熟成させるのです。熟成後は梅の実から1つ1つ丁寧に種を取り除くのですが、全て手作業。気の遠くなりそうな作業が続きます。
紫蘇・刻み生姜・砂糖を加えゆっくり練り上げると甘露梅肉がやっと完成するんです。
あまりの美味しさに一部の店舗やインターネット通販では売り切れになってしまう程の人気を誇ります。ねぎ部長、さすが目のつけどころが鋭い…!

 

まとめ

福井県のアンテナショップ、中の人はこれまで蟹などの商品に目が行ってしまっており、今回どれも初めて食べる商品ばかりでしたがとっても興味深かったです。アンテナショップに置かれている商品はまるで旅行をしているかのような気分でその土地の味や特性を知る事が出来るのでとても楽しいですね。また、自分ではない誰かのセレクトはまた新しい発見があって新鮮でした。