青森県つがる市のあたらしい長いも?「もちとろろ」

未来価値創造室の田中です。先日、新宿に用事があり少し時間があったので新宿伊勢丹をぶらり。決まって地下1階の食品売り場の探索です。

青果コーナーであまり見たり食べたりしたことのない商品を見つけるのが楽しみでちょこちょこと覗くようにしています。今回購入したのが、青森県つがる市の「もちとろろ」

ネーミングもビジュアルも手に取る側としては伝わりやすくて良い商品だなぁと感じました。青森県は長いもの生産量は北海道に次いで2位。祖父母も長いもを畑で育てていました(雪降る寒い中、ものすごく穴を掘って収穫するのでそれはそれは、収穫が大変な作物です。)

最近はネバリスターという品種も新しく登場するなど、新しい品種改良も盛んなのだと思います。

(個人的にはネバリスターはどことなく甘すぎてもったりした食感が少し苦手。昔から食べていた瑞々しくてすっきりとした味の長いもがお好みのようです)

青森県つがる市 砂丘やまのいも もちとろろ

青森県産の長いもと、加賀丸芋の掛け合わせが「もちとろろ」。水はけの良い砂地での栽培に適しているようですが、栽培方法を確立するために数年は試行錯誤を繰り返し、Michiki農園がもちとろろの生産に取り組んでいます。

青森県つがる市(旧車力村)の丘陵地帯で栽培を続けるMichiki農園。日本海からの潮風と飛砂が吹き込む地域のため、防風のための木がたくさん植えられていることから「屏風山」とも呼ばれる地域で、不毛の湿地帯を200年以上もの歳月をかけて開拓を続け、今は長芋などの根菜類中心に栽培が盛んな地域です。

もちとろろは、ほかの大和芋や自然薯・長芋よりも、食物繊維とマグネシウムが倍以上と豊富にふくまれています。酵素の活性化をしてくれて、人間の体作りにはとても必要な成分が豊富のようです。

今回のもちとろろは、細長い個体もあればゴツゴツとした個体もあり、長いものように表面つるつるではなく、表面ゴツゴツ。

擦りやすいように細長めを選びました。

自然薯と同じように、皮ごとすり下ろしてみることにしました。

もちとろろは真っ白なので、皮をむく方が良いのかも。

とろろをすり下ろす用に、すり鉢も購入せねばと常々思います。

自然薯よりは、やまのいもの一種とのことなので擦り心地は柔らかめ。ズリズリとすり下ろしていくと、

確かにねばりが強力!表面についているとろろが、持ち上げると一緒にはがれていくほど強力な粘りです。自然薯などと同様に出汁などで伸ばす必要があるそうです。

まだ出汁で伸ばしていない、すりおろしただけの「もちとろろ」はこんな感じです。

おぉーー頑張れば箸で全部持ち上がりそう!

昔、北海道のやまのいもを売っていた頃(多分私が食文化で初めて商品企画をしたとかそのくらい昔)を思い出しました。

かつお出汁で伸ばして、少しお醤油で味付けしました。あっさりの味でとっても食べやすい割には粘りは凄い!やまのいもの食べやすい味 という印象でした。

とろろファンとしては、嬉しい発掘となりました。

1年1095食の楽しみを。