鈴なりと熊本県津奈木町「亀萬酒造」のペアリングイベント2023/7/22

田中です。行政の仕事で忙しく全国を飛び回る取締役の井上と共にペアリングイベントに参加してきました!

熊本県津奈木町プロジェクトの一環で、新宿荒木町の鈴なり店主村田さんが実際に津奈木町を訪れ、現地の子供に調理実習をするなどがきっかけでもっと津奈木町の良さをPRしたいという思いのもと、日本酒とのペアリングイベントが開催されました!

▼2023年3月に村田さんが先生になって料理教室が行われた模様です

鈴なりのお料理とペアリングされるお酒は、熊本県津奈木町の亀萬酒造。

日本最南端の天然醸造蔵元。創業は大正5年。現杜氏は次期4代目の竹田瑠典氏。昭和61年生まれで、農業大学で酵母の勉強をし、栃木県で修行を終え、いまは地元津奈木町で山田錦を自ら栽培しながら清酒造りの他、新しいお酒づくりにも積極的な若き後継者です。

米焼酎で有名な球磨人吉と焼酎大国の鹿児島に囲まれ、気候としても日本酒造りにはギリギリと言われる環境の中で、亀萬酒造は空調設備に頼らず100年もの間自然の温度変化と向き合いながら、「南端氷仕込み」という独自の方法を用いた南国ならではの酒造りを行っている蔵元です。南端氷仕込みは、もろみの温度を多量の氷(仕込み水を凍らせたもの。氷の量=仕込み水の量として調整)を加えて冷やす製法で、その出来上がりは芳醇で力強い旨味が特徴です。

イベント当日は、津奈木町役場の方のバックアップなどもあり、準備も万端。リハーサルをしながらスタート時間が迫ってくると、亀萬酒造の竹田さんは緊張マックスの様子でした。

関係者各位に加えて鈴なりのお客様もお迎えしていよいよペアリングイベントがスタートしました。当社取締役の井上が司会を行いながら、和やかな雰囲気でスタートしました。

最初にウェルカムドリンクとしてしぼりたて生原種と河内晩柑のブレンド酒を飲みながら、鈴なり村田さんより津奈木町への想い、本日のお楽しみポイントなどの説明があり、その後は津奈木町のPRも盛り込んだ亀萬酒造の竹田さんから取り組み内容の説明がありました。

熊本県津奈木町は豊かな海の幸と柑橘の名産品が沢山あるという印象でしたが、町の建物や自然を使い、現代アートにも力を入れている事にも驚きました。活気ある町おこしがうかがえます。海に浮かぶ旧小学校校舎や樹木にそのまま彫られた33体の金色の仏様、様々な自然の風景写真を見ているだけで行ってみたくなります。

その後は津奈木町副町長から乾杯のご挨拶があり、お待ちかねのお料理がスタートしました。

鈴なりの皆さまの手際の良さ、息のあったチームワークの良さもオープンカウンターから見て取れます。

(ご家族皆さまでおもてなしされていました。ちなみに村田さんの手前の方も息子さんですね、イケメンからはイケメンが生まれる!)

お料理が進むたびに、村田さんからのお料理の説明、そして何度も村田さんと竹田さんでペアリング内容を打ち合わせたというお酒の説明。今回のイベントだけのために持ってきたというプレミアムなお酒まで出されていました。

お料理は全12皿運ばれてきたのですがどれも素晴らしい美味しさに加えて大満足のボリューム。これは食いしん坊の村田さんがお腹いっぱい楽しんでもらいたい!という想いもあるそうです。(食いしん坊の私でも本当に大満足でした)

パッションフルーツの生産者でもあり商工会の会長でもある野崎さんのパッションフルーツと岩モズクは、今まで食べたことのない組み合わせ。そして本当に美味な一品でした。野崎さんも大変喜ばれていましたが、何より昭和61年生まれの若き杜氏の竹田さんが活動する姿にはもっと嬉しそうでした。

当社のうまいもん筆頭目利き人の町田も、お酒やお料理の説明に耳を傾けメモを取りながらもペアリングで出てくる沢山のお酒を楽しんでいました。笑顔から楽しさがにじみ出ています。イベントではお酒のプロも混ざって着席しているので、楽しいお話を聞くこともできました。

こちらは運営部隊です。亀萬酒造の竹田さんも、半ばくらいからはお酒も入りすっかり緊張もほぐれ、お客様の席を回りながら、お酒の説明などをして歩いていました。

津奈木小学校の生徒が栽培して販売・出荷まで行ったサラダ玉ねぎもしっかりと料理に使われていました。春に収穫した玉ねぎの皮は茶色くなり始めているとのことですが、それでもシャッキシャキで水分もたっぷり!佐賀牛の漬け焼きに、鬼おろしされたたまねぎは甘さもたっぷりで佐賀牛のこってりとした旨味を玉ねぎがさっぱりとさせてくれる、日本酒(私が1番お気に入りになった玄米酒)とのマリアージュでした。

▼津奈木小学校の生徒さんがサラダ玉ねぎを収穫して出荷されるまでの様子はこちらです

お料理もお酒もたらふく!満足の域を超えて楽しめました。最後の食事では、鈴なり特製のうどんに一口焼きおにぎりが登場!私は最後のデザートまでぺろりと平らげました。

鈴なりのお客様もとても楽しまれていた様子でした。はじめは見ず知らずの方たちが相席状態でのお席でしたが、鈴なり好き同士、おいしいお酒も手伝って、大盛況だったと思います。

帰り際には津奈木(熊本)関係の方々も皆さまが笑顔だったので安心しました。

こうして地方の魅力のPRと共に、現地の食材を実際にプロの料理人の手で仕上げられ、地元のお酒で味わう機会はなかなかないですし、イベントに参加した地元以外のお客様は皆、熊本県津奈木町が好きになったことは間違いありません。

現代アートにも力を入れている、大自然に囲まれた津奈木町がもっと全国の方に知ってもらえるといいなと感じました。

子供たちが作る玉ねぎの力も借りて、全国に届け!

成功して一安心の運営側チームで写真をとって締めくくりました。