今年も自家製いくらの季節が来ました(簡単なんです!)

食文化 田中
食文化 田中

いくらを自家製で作るってハードルが高いように聞こえますが、とっても簡単なのでぜひチャレンジしてもらいたいひとつです。しかも市販のもののように添加物がバリっと入っている訳ではないので、美味しく出来上がりますし、瓶に詰めて冷凍保存がおすすめです!

今年は秋鮭の不漁により、いくらがない、あっても高いなどになっていくと思われます。いくらが作れないという事態になる前に、北海道産の秋鮭すじこを購入。北海道ぎょれんが出所の物のようです。

我が家は自家製のいくらを瓶に小分けにして冷凍保存をするので(北海道民の家庭の冷凍庫は大概ストックがあると昔聞いたことがあります。ちなみに青森県民はすじこの方が冷凍庫に多いと思われます)

この1パックで1腹分。今回は2腹分を漬け込みます。大きな粒で色見も鮮やかなもの(大体大きなすじこを選べば大丈夫そうな気がしています)を選びました。

40度くらいの手を付けられるくらいの湯に塩をとかしたもので、卵を筋から丁寧にほぐしていきます。

【2リットルに対して大さじ1くらいの配分で熱めの塩水をつくります】

筋が生臭さの原因になるため、なんどもなんども指ですくい直し、基本的には筋が混ざらないくらいまで繰り返し掃除をしていきます。ザルも使いながら湯を変えて4~5度ほど繰り返し、表面からとれる白い皮も取り除いていきます。

ジャジャーン。そうじが終わったのがこの状態。生で40度のお湯で大丈夫?と思うのですが、不思議と大丈夫なんです。ピカピカのいくらになりました。

※どうやら写真撮り忘れたようですが、自家製の漬けだれはいくらの掃除を始める前に沸騰させて冷ましておくのがベストです。

【自家製漬けだれの分量:1腹(2本)つくる場合】

醤油50ml(大さじ3と小さじ1)、酒20ml(大さじ1と小さじ1)、みりん10ml(小さじ2)、水20ml(大さじ1と小さじ1)

腹数に応じて配合の量を増やします。今回は2腹だったので×2の量で鍋に入れて沸騰させ、ひと煮立ちしたら火をとめて冷ましておきながら、いくらの筋取りを行うとよい感じに冷めています。

まだ味付けしていないいくらを瓶詰めにします。あまり上まで入れると漬けだれを入れられなくなるので、量を考えながら。ここに煮立たせてアルコールを飛ばしながら冷やしておいた漬けだれを上から加え、スプーンでぐるりと混ぜたら冷蔵庫でひと晩置いて完成。いえ、3時間でも十分に美味しく食べられるので、16時ころに仕込んで夜ご飯で味見と言いながら主人と娘と私でいくら丼にして食べました!

この日は熊本で拾ってきた利平栗のホクホクご飯が本当の夕飯だったので、「ほんのちょっと味見程度に!」のつもりが止まらなくなり、小さな小鉢とは言え2杯食べました・・普通の1杯と変わらない量か・・・

2日後健康診断なのに。

明日は健康診断。今夜は我慢しなくっちゃ。(いや、、食べるな、、)

自家製のいくらは本当に美味しいですし、簡単にできるので是非作ってみてもらいたいです。美味しいものにやけに反応する子供も、回転ずしのいくらとはくらべものにならないほど、大事そうに1粒ずつ箸でつまんで食べていました。

1年1095食の味わいを。