タガの豊洲市場日記:生メカジキ、生メバチマグロ、煮蛸、生栗 他

食文化スタッフの田賀です!毎朝豊洲市場を巡り、日々の発見を書き留めていきます。

目次

    8月28日(月)今朝の豊洲市場

    生メカジキ

    生メカジキ

    青森県大間で水揚げされた「生メカジキ」がドーンと米彦に並んでいました。
    画像に写る断面、魚体では頭を落とした状態で70kgです。血合いの赤い斑点が鮮やかで、鮮度の良さが伺えます。身は柔らかそうですね。
    今回は姉妹サイトで販売するために、仲卸にブロックに切り分けていただいたのですが、豪快に、かつ素早く捌く姿は格好いいです。

    癖が無く、脂乗りの良い身は、刺身、漬けの他、しゃぶしゃぶやねぎま鍋、ソテーなど加熱してもおいしい。いや~、良いですね。

    生メバチマグロ

    生メバチマグロ

    こちらは宮城県塩竈港水揚げ、魚体90kgの「生メバチマグロ」です。
    この海域のメバチマグロは、本マグロに負けない美味しさがあると、通の間では知られています。なんて言ったって、9~12月にかけて塩竈市魚市場に水揚げされるメバチマグロのうち、厳しい条件をクリアした「鮮度」「色つや」「脂のり」「旨み」に優れているメバチマグロ、通称「三陸塩竈ひがしもの」と同じ場所で獲れているんだもの。
    あと1週間後の水揚げであれば、もしかして、もしかすると、「ひがしもの」になっていたかも。

    実際、脂のり抜群!とはいえ、仲卸に聞いたところ、しつこくなく味わいはさっぱりとしており、いくらでも食べれてしまう、そんなマグロみたいです。“本まぐろのトロは2切れくらいで十分だけど、これなら2倍、3倍は食べられるね。”とのこと。
    この時期にもおすすめですね!

    煮蛸(無添加、無着色)

    北海道産「煮蛸」を山治で発見!この大きさ、伝わりますか?左の画像のもので大体1.7kgでしょうか。
    何と言っても、無添加、無着色が嬉しいですよね。使っているのは塩だけ!色があまり綺麗ではないとはいえ、私はこっちの方が欲しいと思います。

    仲卸が先っちょを切って味見させてくれました。
    しっかりとした味付けですが、タコ本来の旨みも濃く残っており、おいしい!お酒のつまみにもなるし、蛸飯にも良さそう。
    流石に大きいので、足2本とかで販売をしますよ~。

    生栗

    生栗

    栗の入荷もどんどん始まりました。こちらは茨城県石岡市より入荷。

    むっ、秋の気配。

    タガの食べ歩き「フロマージュ・ドゥ・テット」

    最近新しく学んだ料理は(唐突)、フランスの郷土料理「フロマージュ・ドゥ・テット」です。今回、ヨシダハウスさんでいただきました。

    この料理は豚の耳など、名にもある通り、テット=頭を野菜やブイヨン、お酒で煮てゼリー寄せにしたシャルキュトリです。
    それをヨシダハウスさんでは焼いて提供している、と。
    コラーゲンタップリのプルプル、フワフワ、コリコリ、カリカリの色んな食感が楽しめます。
    豚の頭を丸ごと煮込み、可食部である肉や溶け出たエキス・ゼラチンまでも全て含んだ料理ですが臭みは皆無。ワインが進む味わいです。

    しかし、とにかく手間と時間がかかる料理だなあと。新しい一皿と出会うのは面白いです。