明治記念館でオトナな新年会

こんにちは。食文化スタッフの山城です。

先日、食文化のプチ新年会を明治記念館で行いました。

築地市場を拠点に活動をしている私たち、普段はデニムにスニーカーといった
カジュアルなスタイルが多く見られる食文化社内ですが、この日はみんな
いつもよりシャキっとした格好で明治記念館『花がすみ』に集合しました。

テーマは『非日常を味わう』です。
ライトアップされた中庭が既に非日常。風情があります。

 

さて今日は新年会ということで、代表の萩原が日頃よりお付き合いのある
明治記念館の館長さんにお願いして、メニューを作っていただきました。


用意されたメニューを見て、期待高まります!!!
1位指名は白子のフリット、2位指名は車海老昆布〆かしらと心躍る私。

 

まずはお神酒で乾杯。
神様に供えられ霊が宿ったお酒を頂きます。

そしてビールに移行しつつ・・・お食事会スタートです。

 

●八寸

・鯛の松前寿し
・菜の花生ハム巻き
・車海老キャビア挟み
・鶏松風焼き
・鬼面人参
・葱姑含め煮
・たたみ鰯
・炒り豆

節分にちなんで升に盛られていました。
鬼面人参も「そういう品種の人参かな?」くらいに思っていたら
人参に鬼の模様が細工されています。
芸の細かさに感無量です。
一つ一つが丁寧に作られていて、味わいが全て違うのがうれしいです。
こういうのは絶対に家では真似できないなぁとしみじみ思いながらいただきました。

 

●お椀

海老芋の上に白子のフリットと柚子胡椒がのっています。
白子とろとろ。出汁が優しい。
う~ん、おかわりしたい・・・。

このあたりで、どんな料理にも備え、お酒はビールと日本酒と
白ワインをスタンバイさせておきます。(山城家家訓)

 

●お造り

車海老昆布〆と青利烏賊。
醤油ではなく塩または煎り酒でいただきます。
「煎り酒とは、煮切った日本酒に、梅や鰹・昆布などのだしを加えた調味料で、
室町時代からお醤油の代用として使われていたのよ」
なんて話をしながら楽しめるお食事、乙ですね。
海老は〆具合が絶妙、青利烏賊はねっとり美味でした。

 

●焼き物

銀だらの西京柚子挟み焼きと蕗の薹当座煮。
西京焼きといえば間違いないという感じでしたがそれに合わさり
期待値がそんなに高くなかった蕗の薹が絶品!!
苦さが西京焼きのほのかな甘いとマッチしていました。

ちなみに既にこの頃には何飲んでたのかわからなくなってきています。

 

●煮もの

雪割り蒸し。
フワフワの中には真鯛、筍が入っています。
うるい、蕨がいいアクセントに。
さらに外は雪も降り始め、ステキな演出もいただきました。

 

●酢の物

ずわい蟹と芹の土佐酢ゼリー和え。
芹のシャキシャキと土佐酢の酸味で口の中がさっぱりです。
数の子のプチプチ感もいい存在感でした。

 

●お食事

ふく御飯、赤出汁、香の物。
この時かなりお腹いっぱいだったのですが、ふくが香ばしく進みました。
現在、絶賛夜の糖質抑えダイエット中の私ですが、今日はお休みということにしました。
だって本当においしいんですもの。

 

●水菓子
オレンジケーキだったのですが、写真を撮り忘れました・・・
他の人も誰も写真を撮っていなかったという・・・
食文化社員は酒飲みが多いのでスイーツよりお酒の方に興味が行ってしまうのかも・・・
もちろん、美味しくいただきました。

 

そして最後に記念写真をパシャリ。

変な顔してたり?酔っ払い顔だったり?傾いていたり?
イマイチな写真になってしまいました・・・
やはり記念写真は最初に撮ろうと心に決めました。

 
明治記念館での新年会は、コスパではなくバリューを大事にし、
歴史に裏付けされた文化や教養を感じながら
食べるだけではなく空間も味わう、まさに非日常体験でした。
来年の新年会も今から楽しみです。