マグロ漁船に乗ってきました!

こんにちは。食文化スタッフ 小林です。

築地市場で、大量に入荷する近海マグロのセリが連日続いている中、
遠洋マグロ延縄漁船、第18昭福丸の試運転が行われるということで、一緒に乗って来ました。

港は古くからのマグロ延縄漁の街、気仙沼。

震災で大きな被害を受けたのはもちろん、資源管理の圧力や後継者問題など、
漁業を取り巻く環境は厳しいですが、
そんな中で7隻の遠洋漁船を所有し、食育事業など様々な取組を先頭に立って引っ張るのが臼福本店です。

その1隻がこの第18昭福丸。

2014年竣工の、最新鋭の設備を搭載した、臼井社長が「日本一のマグロ漁船を造る」と宣言して産まれた船です。

今回の試運転は出漁前の最終チェック。
エンジンや操舵システムなど実際の航行に関わるところが主ですが、
実際に乗船してその揺れや中の住環境などを体験すると、どれほど過酷かがよく分かります。

臼井社長は、「漁師たちが命がけで獲ってきたマグロ」といいます。

どこから来たのかも分からない原料で、誰の手によるのかも分からずに工場で作られた加工品とは違う、
気仙沼伝統の漁師の文化とそれが日本の食文化を支えてきたという歴史。

これをたくさんの方々に知ってほしい、
特に未来ある子供たちには、子供のうちからきちんと理解し、自分の食を選べる大人になってほしいと、
食育プログラムを作り、全国の学校給食に出向き、特別授業を行っています。

築地市場ドットコムでもこの熱い想いの乗った臼福本店・昭福丸のマグロを、
皆様にも日本の遠洋マグロ漁、漁師の文化を感じながら食べていただきたいと思い準備していますので、
ぜひ楽しみにお待ちください。

小林 乙彦