白桃のシーズンもいよいよ終盤・・・ラストを飾る話題の品種とは?
世間ではまだまだ暑い日が続いていますが、秋を迎える準備が始まっています。
青果売り場にはブドウや梨など、秋が旬のフルーツを見かけるようになりましたね。
夏を代表するフルーツとして私たちを楽しませてくれた桃のシーズンも、そろそろ終わりを迎えようとしています。
今は晩生品種の桃がまだ店頭に並んでいるので、今年中に桃を食べておくなら今がチャンスですよ!
今回ご紹介します晩生品種の白桃は、幻の高級品種といわれる岡山県産の『恵白』(めぐみはく)です。
白桃の名産地、岡山県で2008年に登場した新しい品種の白桃ですが、生産量が少なく入手できる場所が限られていることから、初めてその名を聞いた方が多いかもしれません。
数ある岡山の白桃の中でも、その甘さはトップクラス!
食べごたえ抜群の硬めの果肉だから、日持ちが良いのが嬉しいです。
出回り時期は9月中旬位までといわれていますので、もし見つけたら味わってみてくださいね。
幻の高級白桃『恵白』は、美しい白さと糖度の高さが自慢の岡山名物!
恵白は数ある岡山ブランドの白桃の中では新しい品種で、平成20年7月に登録されました。『千曲白鳳』と『川中島白桃』を交配させ、品種改良を重ねた末に生み出されました。
登録当初は、『玉島ブランド桃』の商品名で販売されていた時期もあります。
日本で初めて白桃が偶然発見された岡山県は、トップクラスの白桃の生産地です。
明治時代に発見されて以来、品種改良を重ねることにより、見た目がより美しく、甘い味わいにと進化を続けてきました。
岡山県には、数々の白桃ブランドがあります。
7月が旬の『白鳳』から始まり、夏の終わりから秋にかけて出回る『恵白』で、白桃のシーズンは終わりを迎えます。
恵白は高級白桃との評判通り、色白さんな表皮が目に優しく映えます。
ボリューム感のある大玉は、手にとってみるだけでも果肉がたっぷり詰まっていることが伝わってきます。さらに果汁も多く甘味も強いから、白桃が好きだけれど、まだ恵白を知らない方におすすめしたい一品です。
白桃のラストシーズンを飾る、恵白とはどんな桃なのか?
詳しく追っていきましょう。
恵白を手にとってみました。
今回入手した恵白は、ずっしりとした重みを感じる大玉で、しっかりと果肉が詰まっていることを実感できました!
表皮は淡いクリーム色がかった白色に、少し薄めのピンク色を帯びています。
同じ売場に並んでいた、『川中島白桃』と『黄金桃』との色の対比が面白く、恵白はその名の通りやっぱり白い!と納得させられました。
恵白の皮をむいて切ってみました。
恵白の表皮は固めで。少し厚みを感じる質感です、果物ナイフで回しながらの皮むきでも、手を使っても、さほど身を崩すことなく綺麗にむくことができます。
桃の産毛が柔らかく、チクチク感が無いので長く触っていても手が痛くなりません。
大玉で重みがあるので、皮むきに少し力が要るかもしれませんね。
果肉の色は淡いクリーム色に、淡いピンク味も感じられる、まさに白桃そのものといった優しい雰囲気です。
果実の外側からは桃の香りを感じることはできませんが、いざ、切ってみるとフルーティーな香りが広がり、果汁が溢れ出てきます。
種の部分は赤紫のような色合いで、種の周辺の果肉は濃く色づき、色のコントラストが楽しめます。
種の周辺の果肉は、酸味が強く出る桃が多いのですが、今回試食した恵白は種の周辺も酸味・えぐみともに少なく、とても食べやすいものでした。
恵白を食べてみました。
今回は2個セットで購入しましたので、それぞれ日をずらして食べ比べしてみました。
まず1個めは、購入当日に食べました。
ネットでの高評価通り、感動的な甘さでした。
糖度が高いとはいっても、しつこい甘さではなく、優しい甘さなので食べ始めたら勢いが止まりません。
果肉は固めで、とても食べごたえがありました。
緻密な肉質で、柔らかい筋がいくつかありました。
切り分けるのに少し手間がかかりますが、食べてみる価値はありますよ。
続いて2個めは、涼しく風通しの良い場所で3日置いてから食べました。
日持ちのする品種との説明通り、傷みや皮の変色などが見られなかったのには驚きです!
果肉はしっかりとして、硬さが保たれていましたが、切り目を入れてみたところ筋が無くなっているように感じました。
味もまろやかで甘味が増し、さらに美味しく食べることができました!
食べるまでに少し日数をおいても、果肉の質が保たれていることで、桃の栽培技術の進化を感じました。まさに、新しいタイプの桃ですね。
恵白を味わえば、白桃がもっと好きになりますよ!
『安心できる安全な桃』を目指して手作業で丁寧に作られている、岡山のブランド桃のひとつ、恵白はフルーツ好きの方に是非味わって頂きたい名物です!
非常にレアな品種とのことで、出回っていない地域も多いはずです。
ネットでの産直お取り寄せが確実な入手法ですが、9月中旬現在では、残念ながら完売している店舗が多く見られます。
来年の出回り時期をチェックして、確実にお取り寄せできることを期待して待ちましょう!