【実食】熊本県八代のお土産、味噌漬け。初めて食べた生姜の味噌漬けが絶品過ぎた件。

ねぎ部長の熊本珍道中のお土産


こんにちは、築地市場ドットコムのTwitterの中の人です。ねぎ部長が熊本珍道中に出かけていた内容はすでにこの築地ブログでもお伝え済みですが、そのお土産としてみそ漬け詰め合わせというものを頂きました。漬物は全国各地、どこにでもあると思いますが材料やどんな味、製法でつけるかは様々。意外とその土地以外では知られていない漬物もあったりして、結構奥深いなあと思ってます。しみじみ( ˘ω˘ )。

 


八代の味噌漬けもそのひとつ。味噌漬け自体は他の地域でもあると思うのですが、漬けられている野菜がちょっと変わっているというか、中の人がこれまで食べた事のない野菜が入っていたので、ひとつひとつご紹介していきたいと思います。
その前に、熊本県八代をご存知ない方の為にザックリと紹介しますと、八代は九州のほぼど真ん中に位置する土地で大昔から文化や経済の中心地として発展してきました。特産品としては巨大な柑橘、晩白柚(ばんぺいゆ)やトマト、生姜やちくわなどが知られています。

 

今までにない味と食感、生姜の味噌漬け


さて、味噌漬け。野菜は全部で6種類が漬けられていたのですが、ねぎ部長が「現地で食べたけどコレが一番美味しかったよ~」と仰っていたのがこちらの生姜です。えっ、生姜の味噌漬け?中の人は初めて見ました。生姜の甘酢漬けなどは知ってますが、味噌で漬けるとは…。少なくとも中の人が生まれ育った地域では食べた事がない味噌漬けです。でも八代市の中の東陽町では生姜が基幹作物らしいのであちらではそんなに珍しくはないのかも知れませんね。

 


生姜の味噌漬け、食べてみると、しっかりと味噌には漬かっているものの、生姜の持つ特有のポリポリ感はちゃーんと残っていて歯ごたえがとても良いです。あと、なんと言っても爽やかな生姜の香り!食べている時はそんなに辛みは感じず、味噌の味もしっかりと生姜に染みてるな~って感じなんですけど、あとからジワジワっと生姜の辛みが感じられてきます。体ポカポカになるので、冬に食べたい漬物って感じ!今回食べた味噌漬けの中ではねぎ部長オススメと仰っていた通り、一番美味しいなあと思いました。

 

定番の大根もしっかりと味噌に漬かってます


漬物といったら欠かせない定番の野菜、大根。いかにも「味噌漬けです」っていう王道的な味をしていました。誰にでも好まれる味なんじゃないかなあ。なんというか、いい意味で食べる前から想像できるような安定している味です。安心感が強すぎる。

 


ただ、そんな中にも奥行があるというか、食べている時に鼻を抜けていくふわっとした風味が魅力的な大根の味噌漬けでした。辛さは全くなくって食べやすく、味噌の味をちゃんと感じたいならやっぱり大根でしょうか。

 

高菜だって味噌に漬けちゃうよ


続いては菜っ葉系、いきます。高菜漬けと言えば塩などで味をつける漬け方が一般的なんじゃないかな、と思うのですがこちらもしっかりと味噌に漬かっておりました。なんでも漬けおる…。

 


これは葉っぱの部分と茎の部分、同じ高菜なのにそれぞれ異なる味わいと食感が楽しめてちょっと面白かったですね。食べ比べって大事だな~、としみじみ思いました。茎の部分はしっかりと漬かっている分、しなしなです。でも甘みがあって、噛めば噛むほど味わい深い感じに。葉っぱの部分は意外と茎よりも繊維が強いというか、よく噛まないとダメな感じ。こちらも茎同様に、しょっぱいだけではなく甘みを感じます。高菜漬けの概念がちょっと変わりました。

 

人参はまるで羊羹みたいな食感になっていた


続いて人参です。糠漬けなどに多く使われる人参ですが、味噌漬けになるとこんな食感になるのかーってくらいにちょっと意外だった人参。なんとなく見た目から味や食感を勝手に想像してしまっていたのですが、いい意味で裏切られてしまいました。

 


和菓子の羊羹みたいな不思議な食感がするんです。ちょっと硬めの高級な羊羹みたいな…スッと歯は入るんですけど、密度が高いの。そしてふわっとお酒のような風味が口の中に広がります。

ツワって何?


パッケージを見ながら、どれがどの野菜なのかを確認しながら食べてたんですが…「ツワって何?」
調べてみると、どうもツワブキ(つわぶき・石蕗)の事のようです。ツワブキは食材としてはあまり一般的ではないのですが、九州など一部の地域では古くから食用とされてきたようです。つまり、八代(九州地域)では普通にお漬物に使うくらいポピュラーな食材という事なんですね。

 


食べていると、なんとなく…何かに似てる…なんとなく福神漬けっぽいような味と食感。甘みが全体的に強いです。細かく刻んで白いご飯に混ぜておにぎりにすると美味しそうだな~と思いました。今度やってみよう。ちなみにツワはきんぴら、炒め物、煮物などなど、なんにでも使える優秀な食材のようです。よしっ、覚えた!

 

シメはやっぱりきゅうりでしょ


最後はこちらも漬物の定番、きゅうりです。パッケージにはきゅうりと書かれてましたが、サイズが大きく「瓜」って感じでした。

 


これはネットリと柔らかくて、まるでドライマンゴーを食べているような感じ。味噌に漬けられた事で独特の甘さも増しているからなのかな。あのー、甘い味の梅干しあるじゃないですか。アレに似てます。

 

八代の味噌漬け、機会があれば食べてみて


今回は味噌が少量だったので、特に洗ったり拭き取らずに試食をしましたが、塩分や味の濃さが気になる場合は味噌を取り除いたほうがいいと思います。そのままポリポリ食べてもいいですが、細かく刻んで白いご飯に混ぜて混ぜご飯、おにぎりにしてもいいかも。高菜なんかはチャーハンの具材にもなりそうです。それにしても同じ味噌に漬けてあるのに、素材によってこんなに味や食感が違うなんてビックリしました。
漬物文化、奥深いので今後もいろいろ実食していきたいと思います!

JAやつしろの味噌漬け生姜のレシピはこちら