目で見て舌で味わい学んだインターンシップ

先日、(株)食文化で2日間のインターシップを行いました。
大学3回生の林、山口、大学2回生の植野の3名で参加させて頂きましたので、その様子をレポートします。

1日目は朝から豊洲市場の青果棟を見学しました。
丸い形をしたマイクロキュウリや真っ白で大きなゴーヤ、料亭などで使用されるつまものなどスーパーでは目にすることが出来ない珍しい野菜もあり、とてもワクワクしました。

中でも印象的だったものが香茸というキノコです。
非常に香り高く、カサが大きく鱗のようなトゲがついているのが特徴です。

案内してくださった社員の大村さんいわく、希少性のある高級食材でとてもおいしのですが、中毒性が強いので食べ過ぎには注意だそうです!

香茸は炊き込みご飯にして食べるのがおすすめだと教えて頂きました。
想像するだけで味覚が刺激されます!私も食べてみたいです!

市場には、旬を迎えているスイカ・ナシ・シャインマスカットなど沢山の種類のフルーツが並んでいました。
市場を回りながら大村さんに食文化で販売しているフルーツの特徴やホテルで使用するもの、スーパーなどで販売するものとの品質の違いや選び方のポイントなどを教えて頂きました。

実際ものを見比べてみると艶や実の大きさ張り具合の違いに驚きました。

お話を伺った後、特別にジュエルマスカットを試食させていただきました。
柔らかく、丸みを帯びた艶やかな果実はまさに「宝石」。
パリッとした皮の食感と濃厚な甘みを丸ごと味わえました。

その後、新卒の先輩とお昼ご飯を食べました。
年が近いからこそ聞けるリアルな質問に答えて頂いたりと、とても充実した時間になりました。

午後は成田まで移動し、スイーツ工場を見学しました。

1日目の午後はみやびのスイーツ工場にお邪魔しました。
こちらのスイーツ工場では主にオーダーをいただいたお菓子の製造、機内食用のスイーツの製造を行っていました。
みやびのスイーツ工場では商品全てハンドメイドで作られている点、機内食を取り扱っている為、アレルギー物質の保存を徹底、衛生面にも気を遣っている点が特徴とのことでした。

材料には全て賞味期限の表示を徹底し、工場内の清掃を週に一回必ず行っているそうです。
実際に中を見学させて頂き、すごく清潔感があり、整頓された工場内だなと感じました。
工場内は製造工程ごとに部屋分けされていて生産がスムーズにいくよう工夫して作られている点に感動しました。
従業員の方々も皆さん生き生きとお仕事されていました。
最後に案内してくださった食文化社員の田中さんからみやびスイーツと取引している理由についてお聞きし、自分たちのニーズに合った取引先を見つけることも、いい商品を作るにあたってとても大切な要素なんだと感じました。

2日目は朝8時に集合し、水産棟を見学しました。
水産棟内はターレーが走り回っており、1日目に訪れた青果棟とはまた違った活気に溢れていました。
実際に市場を見たのは初めてで骨切りされる前のハモ、大粒のすじこ、サメの心臓といったさまざまなものを見ることができました。

珍しいものばかりだったなかでも私が特に印象に残ったのは小鯛です。
小鯛というと福井県の笹漬けが有名です。
私自身、笹漬けの調査を行っていたこともあり鯛には興味を強く持っていました。
しかし、小鯛は他の鯛と違い、スーパーや魚屋でも取り扱っていることが少なく、普段の生活ではなかなか見ることができていません。
市場には当たり前のように取り扱われており、魚の種類の多さに圧倒されました。

また、市場では大きなマグロを捌いているのを見かけました。
これは捌いてしまうと可食部分は半分ほどになってしまいます。
見学後、切り取った一部を捌いて計量したところを見せてもらいましたが捌く前は食べきれない程多く見えたマグロが思っていた以上に減ってしまい驚きました。
頭では理解していたつもりでしたが、実際に見て、廃棄してしまう部分も含めて購入しなければならないということの難しさを改めて感じました。

その後、試食をさせて頂きました。赤身は身が締まっており歯ごたえがありました。
酸味はそれほど感じられずとても食べやすかったです。
中トロは柔らかく舌触りがなめらかでした。
赤身に比べ、甘味が感じられいくらでも食べられそうでした。

今回のインターンで私たちは様々なことを学びました。
豊洲市場、スイーツ工場での現地学習もちろん、食文化オフィス内での講義もしていただきました。
私たちが普段何気なく口にしている食はこんなプロセスで世に出ているのだなとしみじみと感じました。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。