高知県の野菜が新感覚の中華になる夕べ

食のトータルプロデューサー・井上です。

先日、スペシャルな体験をして参りました。
弊社ではご存じの通り、築地市場青果部・シティ青果さんと様々な取り組みをしています。

「ブランディングができる市場」として、地域の野菜や果物のPRを
単に試食宣伝などではなく、色んな可能性を探って行っています。

 

今回はその1つ、

「高知県×築地市場(シティ青果)×美虎(みゆ)の五十嵐シェフ」の食イベントです。


高知県は、あんぱんまんで有名な「やなせたかし」さんの故郷なので、野菜のキャラクターを書いて下さってます。

 

五十嵐シェフの登場です。

五十嵐シェフは某テレビ番組で当時最年少(22歳)挑戦者として鉄人に挑んだ方です。
そんな方の料理を、しかも今日だけ限定の高知の野菜を使った特別コースを味わえるなんて、食の仕事をしていて本当に良かった。

本日のメニューです。

 


ウェルカムドリンクは高知の柑橘「文旦」のお茶。
冷たいのと温かいのとありましたが、冷たい方にしました。非常に優しくうっすらと文旦の味と香りがします。

まずは前菜3種。

 

1.こなすの山椒漬け

山椒のピリッとした辛さが食欲増します。食べる前よりお腹が減る感じ。

 

2.はちきん地鶏のごま油蒸し ジョーマーソース

ジョーマーソースは山椒のソースです。緑色をしているのはニラとねぎが入っているから。
はちきん地鶏の胸肉は味が濃い!

 

3.トマトと甘長とうがらしの葱みょうがソース

酸味のバランスがすばらしく、これも食べるほどにお腹が減ってきます。

前菜3品は「食べるほどにお腹が減る」が裏テーマと思われます。さあ、火がついてきた!

 

4.セリと豆腐千絲のサラダ仕立て

「サラダセリ」という生で食べられるクセの無いセリ。美虎のグランドメニューにも使用されている五十嵐シェフのお気に入り野菜です。
セリは仙台や三関のものも有名ですが、この高知のサラダセリもとても美味しい。確かにこれは中華料理に向いている。

 

5.米なすのプリン仕立て カニあんかけ

これ何?超美味しい!
素揚げしたなすを更に煮て、それから更にゆばと炒めてあんかけにしているそうです。その上に別に調理したなすをのっけているのだとか。
和風っぽい要素もありながら、余韻が確かに中華。すごい!なすの旨みが詰まってる!

 

6.四万十ポークの角煮揚げ ゆずごまソースかけ

この角煮、ほろほろなのにジューシー。しかも旨みがすごい!
忙しいのに申し訳ないと思いつつ、しつこく聞きましたら、
肩ロースを焼いて、タレと一緒に蒸して、それから揚げているとのこと!何という手間。
休みの日に頑張ったら家でつくれるかなぁ。ゆずごまソースのゆず加減も絶妙でした。

 

7.菜の花とさばの汁麺

これは、美虎の名物料理が本日限定で復活した、お楽しみの逸品。
咲く直前の菜花は栄養価高く、ぎゅっと味も詰まっています。
汁麺はサバの文化節でダシをとったそう。これもおいしい~。

 

8.生姜ゼリー 文旦ソース

きました。男が好きな味、生姜がガツンと効いたデザート。
食べるほどに胃がスッキリする!ま

それに、これだけ食べてまったく胃がもたれない。
確かにお腹いっぱいなのですが胃が軽い。

中華料理はソースの味が強い印象がありましたが、五十嵐シェフの中華は素材の味が生きていて和食のよう。
でも、味つけのベースも後味もしっかり中華で、和食と中華の融合のような感覚を受けました。

「素材が調味料」だと五十嵐シェフが言われてました。
甘さを加えるには甘い野菜を、苦さには苦い野菜を と言うように
まずは素材で味を組み立て、足りない要素を調味料で加えているんだそうです。

高知の野菜の魅力が引き出された、素晴らしい料理でした!

 

最後にみんなで記念撮影。私は席を外していておりません。。。